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【金相場】15日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を午後に控えて様子見ムードが広がる中、引き続き逃避需要から買いを集め上伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1288.30ドル(+0.20ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を伸ばし6営業日続伸。中心終値では前日相場同様に5月6日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、前日まで5日続伸するなどの連騰を受けた利益確定売りや、アジアや欧州の株価反発を眺めて序盤は売りが先行した。ただ、依然として英国のEU離脱懸念への警戒感や、外為市場ではドルが主要通貨に対して軟調に推移した事で、金は買いが強まり相場はプラス圏に反転。その後、米国株の軟調も相場の下支えとなったが、通常取引後に予定される米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控え、内容を見極めたいとの様子見姿勢から積極的な商いは手控えられ、もみ合う展開となった。
通常取引き終了後に発表されたFOMC声明では、連邦準備制度理事会(FRB)は事前の予想通り政策金利の据え置きを決定。雇用の伸びの鈍化や、英国によるEU離脱(ブレグジット)問題を受けてFRBが追加利上げに慎重になっている姿勢が示されたことから、金相場は声明発表直後に急伸。一時1300ドル超まで上げ幅を拡大した。
国内の金相場は、引き続き上値追いの展開となったNY相場高を映して上昇。小売ベースでは1gあたり4,789円(+23円)と、プラスに転じ反発。月初来高値を抜いて、5月24日相場以来およそ3週間ぶりの高値回復となりました。
《本日までの6月の金相場価格推移(小売)》
06/16 4789円 (+23円)
06/15 4766円 (-7円)
06/14 4773円 (±0円)
06/13 4773円 (+25円)
06/10 4748円 (+19円)
06/09 4729円 (+58円)
06/08 4671円 (-18円)
06/07 4689円 (+8円)
06/06 4681円 (+48円)
06/03 4633円 (-26円)
06/02 4659円 (-67円)
06/01 4726円 (+12円)
6月現在の金相場平均価格:4,726円/g
【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、依然として英国によるEU離脱懸念や、原油安・米国株安が重しとなり弱地合いが継続。中心限月の9月限は1トロイオンス532.55ドル(-3.20ドル)と、5営業日続落し、中心終値では先月25日相場以来およそ3週間ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの軟調地合いから安値拾いの買いが入ったほか、アジア圏や欧州株の上昇、リスク回避姿勢がやや緩和した事がプラス要因となり序盤は買いが先行した。一方、原油相場が値を下げた事や、米国株が軟調となったほか、引き続き英国のEU離脱懸念への先行き不透明感から相場は次第に軟化。金やプラチナなど他貴金属が上昇したのを眺めてパラジウムも持ち直されるも、米国株の下げ幅拡大や、リスクオフの再開、間もなく公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を控えた手じまい売りに押され、結局売り優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは海外相場では引き続き弱基調となるも前日比変わらず。小売では1gあたり2,057円(±0円)と、値動きなしの横ばい推移となりました。
《本日までの6月のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/16 2057円 (±0円)
06/15 2057円 (-43円)
06/14 2100円 (-6円)
06/13 2106円 (-54円)
06/10 2160円 (-21円)
06/09 2181円 (+27円)
06/08 2154円 (-27円)
06/07 2181円 (+27円)
06/06 2154円 (+38円)
06/03 2116円 (-54円)
06/02 2170円 (-38円)
06/01 2208円 (+16円)
6月現在のパラジウム相場平均価格:2,137円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1301.05ドル、パラジウムは538.70ドル、為替は1$104円83銭前後の値動きで推移しております。