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2016年06月02日NY相場の値動きや、円高要因から国内の金・パラジウムは共に3営業日ぶりに反落↓

【金相場】1日のNY金相場は、良好な米経済指標を受けて米国の早期利上げ観測が再燃したことから反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1214.70ドル(-2.80ドル)と、小幅ながら値を下げ、マイナス圏に転じて取引きを終了。取引開始直後は、原油安を背景とした欧州の株安、米国株の下落スタート、外為市場ではドル安を受けて、安全資産としての需要や割安感から買いが集まり、金はプラス圏で推移した。しかし、その後は、米サプライ管理協会(ISM)が発表した5月の製造業景況指数が51.3と前月から上昇、市場予想の50.4も上回り、製造業景況拡大・縮小の判断の節目である50を超えるなど良好な内容となったことから、ドルが持ち直す場面では金は相対的に相場を圧迫され上げ幅を縮小。加えて、原油相場の反発から、米国株が下げ幅を縮小したことも売りにつながり、まもなくマイナス圏に沈下した。だた、ドル高・ユーロ安が一服したことに加え、中国の冴えない経済指標などによる投資家心理の後退に、安全資産とされる金商品は買い支えられる場面も見られ、下値は限定的だった。

国内の金相場は、マイナスに転じたNY相場や、円高要因から値を下げ3営業日ぶりに反落。小売ベースでは1gあたり4,659円(-67円)と、本日は売りが優り、3営業日ぶりに値を下げる展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(小売)》

06/02   4659円 (-67円)

06/01   4726円 (+12円)

05/31   4714円 (+20円)

05/30   4694円 (-15円)

05/27   4709円 (-17円)

05/26   4726円 (-14円)

05/25   4740円 (-51円)

05/24   4791円 (-35円)

05/23   4826円 (-19円)

05/20   4845円 (-13円)

直近10日間の金相場平均価格:4,743円/g



【パラジウム相場】1日のNYパラジウム相場は、米国の製造業拡大が好感され買われるも、ドル高や、中国経済への先行き不安、原油安による投資家心理の後退が意識され売り買いが交錯。中心限月の9月限は1トロイオンス546.75ドル(-0.60ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ、マイナスに転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、買いが優勢となった前日相場の流れを引き継いだほか、外為市場ではドル安に振れたこともあって序盤は買いが先行した。一方、中国の冴えない経済指標を受けて、同国経済の先行き不安が広がったほか、アジア株や、次いで欧州株価も軟調となったことが重しとなり、次第に上げ幅を縮小する展開となった。その後、米サプライ管理協会(ISM)が発表した5月の製造業景況指数が51.3と、前月値・市場予想を共に上回り、製造業景況拡大が示されたことが好感され、相場は再び上昇。ただ、同時にドル安の流れが一服した事もあって上値を重くしたほか、原油安が投資家心理を後退させ、買い一巡後は再び売り戻される展開となり、結局引けにかけてマイナス圏に沈下した。

国内のパラジウムは、小幅ながら下振れた海外相場の値動きや、円高要因に押されマイナス圏へ。小売では1gあたり2,170円(-38円)と、金同様に3営業日ぶりに値を下げ反落となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》

06/02   2170円 (-38円)

06/01   2208円 (+16円)

05/31   2192円 (+32円)

05/30   2160円 (-10円)

05/27   2170円 (+43円)

05/26   2127円 (±0円)

05/25   2127円 (-49円)

05/24   2176円 (-48円)

05/23   2224円 (±0円)

05/20   2224円 (-65円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,178円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1215.60ドル、パラジウムは549.45ドル、為替は1$109円01銭前後の値動きで推移しております。

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