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【金相場】連休明け31日のNY金相場は、前週末に中心限月としておよそ2カ月ぶりの安値を付けており、この日は自律反発を見込んだ買いが入ったほか、米国の株安が相場を下支えし小反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1217.50ドル(+0.80ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を上げ、9営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了。先週27日のイエレン米FRB議長による早期利上げに関する前向き発言が意識され序盤は売りが先行した。また、朝方発表された米国の4月個人消費支出が大きく伸びたこともあって相場の圧迫材料となり、金は売りが一時強まった。しかし、その後、米国の5月シカゴ購買部協会景気指数、5月消費者信頼感指数、5月ダラス連銀製造業活動指数が発表され、これら経済指標が軒並み低調な内容となったことに加え、米国株価の下落、ドル安が支援材料となり金は買い戻しが強まった。また、前週末まで8営業日連続で下落していたことから、安値拾いやショートカバーが入ったことも相場の支えとなり、この日はプラス圏で取引きを終えた。
国内金相場は、連休明けのNY相場が小幅高に振れた事を映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,726円(+12円)と続伸し、ここ最近の連続安が一服する展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
06/01 4726円 (+12円)
05/31 4714円 (+20円)
05/30 4694円 (-15円)
05/27 4709円 (-17円)
05/26 4726円 (-14円)
05/25 4740円 (-51円)
05/24 4791円 (-35円)
05/23 4826円 (-19円)
05/20 4845円 (-13円)
05/19 4858円 (-21円)
直近10日間の金相場平均価格:4,763円/g
【パラジウム相場】週明け31日のNYパラジウム相場は、ここ最近の売り過剰感による安値拾いや、ドル安の流れを受けた割安感が買いを促し反発。中心限月の9月限は1トロイオンス547.35ドル(+8.35ドル)とプラスに転じ、先週23日相場以来ほぼ1週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、序盤は先週末の安値からやや買い戻しが入ったことから小高く推移した。一方、外為市場ではドルが上昇したほか、原油相場がやや値を下げたことから相場は売り買いが交錯。金やプラチナが値を下げたことが重なり次第に売り優勢に反転した。ただ、その後は、発表された米国経済指標(5月シカゴ購買部協会景気指数、5月消費者信頼感指数、5月ダラス連銀製造業活動指数)が、軒並み冴えない内容となったことを受けてドル高が一服。ドル建てのパラジウムは割安感から買い戻されたほか、金の反発や安値拾いの買いに支えられ、結局この日はプラス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは買いが優勢となった連休明けのNY相場高を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,208円(+16円)と、金同様に続伸し、先週23日相場以来およそ1週間ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/01 2208円 (+16円)
05/31 2192円 (+32円)
05/30 2160円 (-10円)
05/27 2170円 (+43円)
05/26 2127円 (±0円)
05/25 2127円 (-49円)
05/24 2176円 (-48円)
05/23 2224円 (±0円)
05/20 2224円 (-65円)
05/19 2289円 (-16円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,190円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:40現在の金相場は1トロイオンス1217.15ドル、パラジウムは549.50ドル、為替は1$110円64銭前後の値動きで推移しております。