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【金相場】12日のNY金相場は、世界経済への先行き不安がくすぶる中、引き続き米国の早期利上げへの後退観測や、上値追いとなった原油高につられ続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1260.90ドル(+2.90ドル)と、4営業日続伸し、中心終値では先月17日相場以来およそ4週間ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、ドル安の流れや、前日までの買い優勢地合いを引き継ぎ序盤より小高く推移した。また、発表された米の経済指標(3月輸入物価指数)が、市場予想に届かず冴えない内容となった事から、引き続き早期利上げへの後退が意識され相場の支援材料となった。一方、ここ最近の急伸を受けた利益確定売りに押されたほか、外為市場ではドルが対ユーロで上昇したことに加え、原油相場の上昇を受けて米国株が上伸したことから、リスク資産への投資意欲が回復し、相対的に金は相場を圧迫され一時売り優勢に反転した。ただその後は、1-3月期の米主要企業決算の発表が前日から本格化する中、企業業績が軒並み悪化するのではないかとの警戒感がくすぶり、米経済に対する先行き不安から買い戻しが入ってプラス圏に浮上。また、ドル高が一服した事や、原油相場が一時4カ月半ぶりの高値を付けるなど上値追いとなった事にもつられ、そのままプラス圏を維持して取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値1264.70ドル、安値1253.00ドル、終値1260.90ドル。
国内の金相場は、小幅ながら上伸したNY金相場を映して堅調に推移。小売ベースでは1gあたり4,777円(+9円)と、小幅ながら続伸し、先週4日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/13 4777円 (+9円)
04/12 4768円 (+49円)
04/11 4719円 (-6円)
04/08 4725円 (+7円)
04/07 4718円 (-55円)
04/06 4773円 (+28円)
04/05 4745円 (-36円)
04/04 4781円 (-68円)
04/01 4849円 (+22円)
03/31 4827円 (-60円)
直近10日間の金相場平均価格:4,768円/g
【パラジウム相場】12日のNYパラジウム相場は、原油高や米国株価上昇が下値を支えるも、一部で利益確定売りが出た事からマイナスに反転。中心限月の6月限は1トロイオンス544.15ドル(-1.35ドル)と、小幅ながら3営業日ぶりに反落して取引きを終了。序盤のパラジウムは、買いが優った前日相場の流れを引き継いだほか、引き続きドル安の流れが割安感を与え買いが先行した。また、堅調に推移している原油相場や、プラチナ相場を好感してパラジウムも上げ幅を拡大し、一時この日の高値555.60ドルまで上昇する場面もあった。その後、発表された米の経済指標(3月輸入物価指数)が、市場予想に届かず低調な伸びとなった事や、一部で利益確定売りが出た事から相場は次第に軟化。一方で、引き続き堅調に推移している金やプラチナ相場に支えられたほか、原油相場の急伸、米国株価の上昇が下支えとなり、安値から持ち直す展開となった。中心6月限の値動きは、高値555.60ドル、安値541.25ドル、終値544.15ドル。
国内のパラジウムは、値動きなしの横ばい。小売では1gあたり2,165円(±0円)と、小幅ながらマイナスに反転した海外相場の影響から値を落とすも、引け後の買い戻しや、為替が円安に傾斜した事もあって、国内では前日比変わらずの値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/13 2165円 (±0円)
04/12 2165円 (+22円)
04/11 2143円 (+5円)
04/08 2138円 (-32円)
04/07 2170円 (-27円)
04/06 2197円 (-22円)
04/05 2219円 (-59円)
04/04 2278円 (-17円)
04/01 2295円 (-5円)
03/31 2300円 (-49円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2207円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1253.65ドル、パラジウムは548.90ドル、為替は1$108円88銭前後の値動きで推移しております。