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【金相場】週明け4日のNY金相場は、先週末に発表された3月の米雇用統計がまずまず良好だったことに加え、米地区連銀総裁のタカ派的発言を背景に早期利上げへの警戒感が重しとなり続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1219.30ドル(-4.20ドル)と、売りが優勢で取引きを終了。この日の金相場は、堅調な伸びとなった米国雇用指数を背景に、値を下げた前週末相場の流れを引き継いで序盤より小安く推移した。また、米ボストン連銀のローゼングレン総裁がこの日の講演で、利上げに対してタカ派的な発言を行ったことから金は売りが進み相場を圧迫。外為市場ではドル高に振れた事も割高感につながり軟調に推移した。しかし、米商務省が朝方に発表した2月の製造業受注が冴えない内容だったため、ドル売り・ユーロ買いが進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じ買い戻された事で、下値は限定的だった。 また、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を6日に控え、市場では内容を見極めたいとの思惑も強く、引けにかけては小動きな展開となった。 中心6月限の値動きは、高値1224.10ドル、安値1215.70ドル、終値1219.30ドル。
国内の金相場は、引き続き売りが優勢となった週明けのNY相場や、円高要因から軟調に推移し続落。小売ベースでは1gあたり4,745円(-36円)と、2月5日相場以来およそ2ヵ月ぶりの安値に値戻し、調整地合いとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/05 4745円 (-36円)
04/04 4781円 (-68円)
04/01 4849円 (+22円)
03/31 4827円 (-60円)
03/30 4887円 (+34円)
03/29 4853円 (+45円)
03/28 4808円 (-19円)
03/25 4827円 (+3円)
03/24 4824円 (-85円)
03/23 4909円 (+16円)
直近10日間の金相場平均価格:4,831円/g
【パラジウム相場】週明け4日のNYパラジウム相場は、供給過剰感から原油安が進行した中、米国株価の下落や、冴えない内容となった製造業指数が意識され売りが優勢となった。中心限月の6月限は1トロイオンス552.40ドル(-8.50ドル)と、4営業日続落し、中心終値では3月9日相場以来およそ1ヶ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが続いた前週末までの反動買いや、米国自動車販売数の増加をはやして序盤は買いが先行した。一方、需給の緩みが意識された事から原油相場が大きく値を下げる中、米国株価も下落。投資家心理がやや冷え込んだ事が重しとなり、パラジウムは売りに反転した。また、金やプラチナなど他貴金属の軟調地合いも意識されたほか、この日発表された米の2月製造業受注指数が低調な内容となった事も材料視され、結局この日も売りが優勢となった。中心6月限の値動きは、高値565.75ドル、安値550.00ドル、終値552.40ドル。
国内のパラジウムは、引き続き売り地合いとなった海外相場安や、為替要因から軟調に推移。小売では1gあたり2,219円(-59円)と、本日を含め4日続落し、先月3日相場以来およそ1ヵ月ぶりの安値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/05 2219円 (-59円)
04/04 2278円 (-17円)
04/01 2133円 (-5円)
03/31 2138円 (-49円)
03/30 2187円 (+16円)
03/29 2171円 (-21円)
03/28 2192円 (±0円)
03/25 2192円 (-27円)
03/24 2219円 (-71円)
03/23 2290円 (+17円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2331円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:40現在の金相場は1トロイオンス1226.75ドル、パラジウムは553.10ドル、為替は1$110円92銭前後の値動きで推移しております。