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【金相場】週末1日のNY金相場は、発表された米の経済指標(雇用者数・製造業指数)が、共に良好な内容となった事によるドル高に圧迫され反落。中心限月の6月限は前日比12.10ドル安の1トロイオンス1223.50ドルで取引きを終了。この日発表された米国の3月雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を上回る21.5万人増となり、平均時給も堅調な伸びとなったほか、3月ISM製造業景況指数が51.8まで急上昇し、生産活動拡大局面入りとなったことも重なって、外国為替市場ではドルが対ユーロで上昇。ドル建てで取引される金商品に割高感が生じたため売りが先行し、相場は一時1210ドル近辺まで下落した。 また、金相場は今年に入り、世界経済の成長鈍化への懸念から高騰していたこともあり、利益確定の売りも一部で見られ相場を圧迫した。途中、ドル高が一服する場面では再び買い戻され1220ドル台に戻すも、週末を前にした持ち高調整や、株高に上値を抑えられ、そのままマイナス圏で取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値1237.20ドル、安値1210.30ドル、終値1223.50ドル。
国内の金相場は、良好な内容となった米の雇用統計を背景に週末のNY相場がマイネスに転じた事や、為替が円高に傾斜した事を受けて軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,781円(-68円)と、反落し、2月23日相場(4,781円/g)以来およそ6週間ぶりの安値に値戻す展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/04 4781円 (-68円)
04/01 4849円 (+22円)
03/31 4827円 (-60円)
03/30 4887円 (+34円)
03/29 4853円 (+45円)
03/28 4808円 (-19円)
03/25 4827円 (+3円)
03/24 4824円 (-85円)
03/23 4909円 (+16円)
03/22 4893円 (-16円)
直近10日間の金相場平均価格:4,846円/g
【パラジウム相場】週末1日のNYパラジウム相場は、ドル高による割高感や、原油安、他貴金属の下落に押され売りが強まった後、米国の製造業景況感の改善や、株価上昇が下支えとなり下げ幅を縮小。中心限月の6月限は1トロイオンス560.90ドル(-3.10ドル)と、小幅ながら3営業日続落して取引きを終了。序盤のパラジウムは、売りが続いた前日までの安値反動や、ドルの軟調、中国株価の上昇を好感され小高く推移した。その後、米国労働省より発表された3月雇用統計で、雇用が市場予想を上回るとともに、賃金が増加したことを受けて外為市場ではドルがユーロに対して上昇。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に相場を圧迫され、売り優勢に反転した。また、需給の緩みを意識され、原油相場が軟調に推移した事も相場の重しとなったが、発表された3月ISM製造業景況指数が大きく上昇したことや、米国株価が上げ幅を拡大した事が支えとなり、売り一巡後はやや買い戻され下げ幅を縮小する展開となった。中心6月限の値動きは、高値575.05ドル、安値557.00ドル、終値560.90ドル。
国内のパラジウムは、売り地合いが継続した週末のNY相場や、円高要因から軟調に推移。小売では1gあたり2,278円(-17円)と、3営業日続落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/04 2278円 (-17円)
04/01 2133円 (-5円)
03/31 2138円 (-49円)
03/30 2187円 (+16円)
03/29 2171円 (-21円)
03/28 2192円 (±0円)
03/25 2192円 (-27円)
03/24 2219円 (-71円)
03/23 2290円 (+17円)
03/22 2273円 (+54円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2353円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:30現在の金相場は1トロイオンス1218.25ドル、パラジウムは562.20ドル、為替は1$111円52銭前後の値動きで推移しております。