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【金相場】31日のNY金相場は、前日の下落を受けた買い戻しや、株安・ドル安を背景に買いを誘い反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1235.60ドル(+7.00ドル)と、プラスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、前日の下落を受けた安値拾いの買いに支えられ序盤より小高く推移。また、発表された米の雇用関連指数(週間新規失業保険申請件数)が、予想外に増加した事から外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行したことによる割安感や、世界的に株価が軟調に推移した事も材料視され買いを後押しした。買い一巡後は、発表された3月シカゴ購買部協会景気指数が良好な内容となりドルの買い戻しが進んだ事に加え、金融政策の先行きを占う米雇用統計の発表を翌日に控えた様子見から、取引終盤にかけては持ち高を調整する売りも出て上げ幅を縮小する展開となった。中心6月限の値動きは、高値1242.30ドル、安値1225.10ドル、終値1235.60ドル。なお、月間平均ではおよそ1246ドルとなり、前月比では+44ドル(+3.5%)。世界経済への先行き懸念や、株価急落などを背景に、安全逃避への買いが入ったことから金は今年1-3月期に16.2%高となり、四半期ベースでは1986年以来30年ぶりの大きな上昇率となった。
国内の金相場は、買い戻されたNY相場を映して堅調に推移。小売ベースでは1gあたり4,849円(+22円)と、プラスに転じ反発しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
04/01 4849円 (+22円)
03/31 4827円 (-60円)
03/30 4887円 (+34円)
03/29 4853円 (+45円)
03/28 4808円 (-19円)
03/25 4827円 (+3円)
03/24 4824円 (-85円)
03/23 4909円 (+16円)
03/22 4893円 (-16円)
03/18 4909円 (-75円)
直近10日間の金相場平均価格:4,859円/g
【パラジウム相場】31日のNYパラジウム相場は、ドル安や他貴金属の上昇を好感され買われた一方で、原油相場の値動きや、欧米株価が軟調となった事が重しとなり売り買いが交錯。中心限月の6月限は1トロイオンス564.00ドル(-2.35ドル)と続落し、この日の貴金属市場では唯一値を下げて取引きを終了。この日のパラジウムは、前日の下落を受けた反動から序盤は買い戻しが強まり堅調に推移した。また、発表された米の週間新規失業保険申請件数が予想外に増加した事で、外為市場ではドル安・ユーロ買いが進行。ドル建てのパラジウムは割安感から買われたほか、他貴金属の上昇をはやしてパラジウムも一時575ドル超まで上昇する場面もあった。しかし、その後は軟調となった欧米株価が意識された事や、原油相場の値動き、ドルが買い戻された事で相場は失速。月末や四半期末の整理売りもあって、結局マイナス圏に沈下して取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値575.90ドル、安値562.00ドル、終値564.00ドル。月間平均ではおよそ570ドルとなり、前月平均(506ドル)に対して+64ドルと、率では+11.2%の上昇となった。
国内のパラジウムは、売りが継続したNY相場を映して小幅続落。小売では1gあたり2,295円(-5円)と、小幅ながら値を下げ売りが継続する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
04/01 2295円 (-5円)
03/31 2300円 (-49円)
03/30 2349円 (+17円)
03/29 2332円 (-22円)
03/28 2354円 (±0円)
03/25 2354円 (-27円)
03/24 2381円 (-70円)
03/23 2451円 (+16円)
03/22 2435円 (+54円)
03/18 2381円 (+5円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2263円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1230.35ドル、パラジウムは571.10ドル、為替は1$112円23銭前後の値動きで推移しております。