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【金相場】3日のNY金相場は、米国景気が減速している兆候が示され、ドルが大きく売られたことを背景に金は大幅反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1141.30ドル(+14.10ドル)と、直近高値を上抜き、中心終値では10月30日相場以来およそ3ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。序盤の金相場は、決めて難から様子見が広がり小動きな展開で推移。その後、発表された米国の1月ADP全米雇用報告(民間雇用者数)が上振れとなったことを受けて、金は一時売りが優勢に傾斜した。しかし、その後に米サプライ管理協会(ISM)が発表した、1月の非製造業景況指数が予想以上に低下すると、米国経済の先行きにも不安が広がってリスク回避の動きが活発化。米国株式相場が下げに転じたことによる資金流入や、外国為替市場でもドルがユーロなどの主要通貨に対して大幅下落したことによる割安感から買われ金は上げ幅を拡大した。また、世界経済の先行き不透明感から、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁が追加利上げに慎重な見方を示したこともドル売り・金買いを進行させ、この日は3ヶ月ぶりの高値となった。中心4月限の値動きは、高値1146.20ドル、安値1124.80ドル、終値1141.30ドル。
国内金相場は、海外相場では買いが進み一段高となったものの、為替が円高に傾斜した事を受けて小幅安。買取ベースでは1gあたり4,729円(-3円)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を下げました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
02/04 4729円 (-3円)
02/03 4732円 (-51円)
02/02 4783円 (+35円) ※最高値
02/01 4748円 (+108円)
01/29 4640円 (-24円)
01/28 4664円 (+22円)
01/27 4642円 (+58円)
01/26 4584円 (+26円)
01/25 4558円 (+18円)
01/22 4540円 (+27円) ※最安値
直近10日間の金相場平均価格:4,662円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、世界景気の先行き不透明感が広がる中、対ユーロでのドル安や、原油高、株高などが支援材料となり大幅反発。中心限月の3月限は1トロイオンス515.55ドル(+24.25ドル)と、1日に付けたここ最近の高値を上抜き、中心終値では1月5日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優勢となった前日相場の流れを引き継いだほか、米国の自動車販売数の減少や原油・アジア株の下落で売りが先行した。また、米国経済も含め、世界経済全体の成長鈍化が意識されはじめた事も相場の重しとなった。しかしその後は、ドルが主要通貨に対して軟調に推移したことから割安感が生じ相場は次第に反転。金やプラチナが急伸した事につられたほか、原油の急反発や、米の株高も支援材料となり上げ幅を拡大し、引けまで堅調地合いを維持して取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値516.35ドル、安値489.60ドル、終値515.55ドル。
国内のパラジウム相場は、大きく買い戻されたNY市場を映して反発。小売では1gあたり2,208円(+43円)と、プラスに転じ、切り返す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
02/04 2208円 (+43円)
02/03 2165円 (-65円)
02/02 2230円 (+11円) ※最高値
02/01 2219円 (+65円)
01/29 2154円 (-16円)
01/28 2170円 (+11円)
01/27 2160円 (+44円)
01/26 2116円 (-60円) ※最安値
01/25 2176円 (+16円)
01/22 2160円 (+11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2176円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1142.40ドル、パラジウムは514.65ドル、為替は1$118円01銭前後の値動きで推移しております。