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【金相場】26日のNY金相場は、アジア株が一段と下落したことを背景に逃避需要が強まったほか、米国利上げペースの後ずれ観測も広がり大幅続伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1120.20ドル(+14.90ドル)と、中心終値では昨年11月2日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの高値をつけて取引きを終了。この日の金相場は、日本や中国などアジア株が総崩れし、引き続き不安定な金融市場に対する警戒感などから安全資産として買われ序盤より堅調に推移した。また、原油相場が反発した事が好感され、米の株式市場が上昇するなどリスクオフの姿勢がやや後退するも、この所の金融市場の不安定さから、26-27日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利の据え置きが広く予想され、今後の利上げペースについても緩やかになるとの思惑も金を買う動きにつながり上げ幅を拡大した。途中、発表された米の経済指標(11月住宅関連指数・1月消費者信頼感指数)が共に良好な内容となったほか、米の株高を眺めてやや上値を抑えられる場面もあったが、ドル安による割安感が引き続き買い材料となり、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。中心2月限の値動きは、高値1123.20ドル、安値1107.20ドル、終値1120.20ドル。
国内の金相場は、上げ幅を拡大したNY市場を映して大幅続伸。小売ベースでは1gあたり4,642円(+58円)と、5営業日続伸し、昨年12月7日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/27 4642円 (+58円) ※最高値
01/26 4584円 (+26円)
01/25 4558円 (+18円)
01/22 4540円 (+27円)
01/21 4513円 (+25円)
01/20 4488円 (-2円)
01/19 4490円 (+13円)
01/18 4477円 (+6円)
01/15 4471円 (-33円) ※最安値
01/14 4504円 (+7円)
直近10日間の金相場平均価格:4,527円/g
【パラジウム相場】26日のNYパラジウム相場は、買い戻された原油高を背景に米の株式相場が上昇したほか、ドル安による割安感や、金・プラチナの大幅高につられ反発。中心限月の3月限は1トロイオンス492.75ドル(+1.60ドル)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を上げて取引きを終了。この日のパラジウムは、中国株が6%超下落するなどアジア株が総じて軟調に推移した事が重しとなり、序盤は売りが先行した。一方、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移した事による割安感から買いが入ったほか、原油高を背景に米国株価が上昇したのを好感され相場はプラス圏に反転。また、堅調に推移している金やプラチナの値動きを眺めて、パラジウムも上げ幅を拡大し一時500ドルを上抜く場面もあった。その後、上昇が一服した後は、利益確定売りが出たほか、ドルが持ち直す場面では上昇分を削られるも、終始堅調地合いとなった原油高・株高が下値を支え、この日はプラス圏で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値501.85ドル、安値487.95ドル、終値492.75ドル。
国内のパラジウムは、小幅ながらもプラスに転じた海外相場や、円安要因から上昇し反発。小売では1gあたり2,160円(+44円)と、前日の下げを戻し、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/27 2160円 (+44円)
01/26 2116円 (-60円)
01/25 2176円 (+16円) ※最高値
01/22 2160円 (+11円)
01/21 2149円 (+11円)
01/20 2138円 (+11円)
01/19 2127円 (+11円)
01/18 2116円 (-27円)
01/15 2143円 (+59円)
01/14 2084円 (+49円) ※最安値
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2137円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1121.55ドル、パラジウムは496.70ドル、為替は1$118円23銭前後の値動きで推移しております。