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【金相場】21日のNY金相場は、大幅高となった前日相場の反動売りや、過度なリスク回避姿勢の後退から売りが優り反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1098.20ドル(-8.00ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。リスクオフの流れから、前日におよそ2週間ぶりの高値まで上昇していた事から、この日の金相場は序盤より利益確定売りが先行し小安く推移した。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、次回3月の理事会で追加緩和に踏み切る可能性を示唆したことを受けて、欧米では軒並み株価が上昇。外為市場ではユーロ売り・ドル買いが進行し、原油も買い戻された事から、過度な警戒感が後退し金は相場を圧迫された。その後は、売り買いが交錯し安値圏でもみ合ったが、ドル買いが一服する場面では再び買い戻され、引けにかけて下げ幅を縮小する展開となった。中心2月限の値動きは、高値1104.80ドル、安値1092.50ドル、終値1098.20ドル。
国内の金相場は、海外相場では売りが優勢となったものの、為替が円安に振れたことを受けて上伸。小売ベースでは1gあたり4,540円(+27円)と2日続伸し、8日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/22 4540円 (+27円)
01/21 4513円 (+25円)
01/20 4488円 (-2円)
01/19 4490円 (+13円)
01/18 4477円 (+6円)
01/15 4471円 (-33円)
01/14 4504円 (+7円)
01/13 4497円 (-23円)
01/12 4520円 (-60円)
01/08 4580円 (+25円)
直近10日間の金相場平均価格:4,508円/g
【パラジウム相場】21日のNYパラジウム相場は、欧米などの株高に加え、原油安が一服した事を好感され反発。中心限月の3月限は1トロイオンス499.00ドル(+10.00ドル)と、節目の500ドル圏内まで上昇し、中心終値では6日相場以来(2週間ぶり)の高値で取引きを終了。序盤のパラジウムは、引け後に買い戻された前日相場の流れを引き継ぎ小高く推移。その後、市場のリスク回避姿勢からやや売りに押されるも、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が追加の金融緩和の可能性を示唆したため、欧米では急速な株安が一服。原油相場も連日で安値をつけていた反動もあって買い戻しが広がり、過度なリスクオフの後退が好感され、パラジウムも上げ幅を拡大した。一方で、外為市場ではユーロ安・ドル高に傾斜した事から、ドル建てのパラジウムはやや上値が重い展開となるも、軟調に推移していたプラチナの切り返しや、ECBの追加緩和による需要増への期待感が支援材料となり、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値501.30ドル、安値492.10ドル、終値499.00ドル。
国内のパラジウムは、プラスに転じた海外相場高や円安要因から堅調に推移。小売では1gあたり2,160円(+11円)と4営業日続伸し、昨日同様に7日相場以来およそ2週間ぶりの高値継続となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/22 2160円 (+11円)
01/21 2149円 (+11円)
01/20 2138円 (+11円)
01/19 2127円 (+11円)
01/18 2116円 (-27円)
01/15 2143円 (+59円)
01/14 2084円 (+49円)
01/13 2035円 (-22円)
01/12 2057円 (-81円)
01/08 2138円 (-81円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2115円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:30現在の金相場は1トロイオンス1101.75ドル、パラジウムは503.45ドル、為替は1$117円86銭前後の値動きで推移しております。