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【金相場】連休明け19日のNY金相場は、中国株をはじめ世界的な株価上昇などを眺めて投資家のリスク警戒感がやや後退する中、安全資産とされる金は売りに押され小反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1089.10ドル(-1.60ドル)と、小幅ながら値を下げて取引きを終了。この日の金相場は、大幅高となった前週末の高値反動から、序盤より利益確定売りに押され小安く推移した。また、中国国家統計局が同日発表した2015年の実質GDP(国内総生産)は前年比6.9%増と、25年ぶりの低い伸びにとどまったものの、同国政府が景気刺激策を打ち出すのではないかとの期待感が浮上。これを受け、上海株価が大幅上昇し、アジアや欧米の株価も上昇するなど、過度なリスク回避姿勢がやや緩和され、相対的に金は売りが進み下げ幅を拡大した。しかし、売り一巡後は、原油相場が需給の緩みを意識され28ドル台まで下落し、市場では再び警戒感が再燃。外為市場ではドル安に振れたほか、株式相場も値を下げた事で、金は再び買い戻され下げ幅を縮小する展開となった。中心2月限の値動きは、高値1094.50ドル、安値1082.10ドル、終値1089.10ドル。
国内の金相場は、小幅に下振れたNY市場を映して小反落。小売ベースでは1gあたり4,488円(-2円)と、ほぼ横ばいながらマイナスに転じ、3営業日ぶりに反落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/20 4488円 (-2円)
01/19 4490円 (+13円)
01/18 4477円 (+6円)
01/15 4471円 (-33円)
01/14 4504円 (+7円)
01/13 4497円 (-23円)
01/12 4520円 (-60円)
01/08 4580円 (+25円)
01/07 4555円 (+49円)
01/06 4506円 (+4円)
直近10日間の金相場平均価格:4,509円/g
【パラジウム相場】連休明け19日のNYパラジウム相場は、依然として原油安への先行きが警戒される中、中国株をはじめ世界的に株価が上昇するなど過度なリスク回避姿勢が後退した事を好感され上昇。中心限月の3月限は1トロイオンス496.90ドル(+9.85ドル)と反発し、中心終値では6日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優った前週末相場の反動から序盤より買いが先行した。また、中国のGDP、鉱工業生産、小売売上高はどれも冴えない内容となったが、当局が近く景気テコ入れに乗り出すとの期待感が浮上。中国株が大きく上昇した事でパラジウムも上げ幅を拡大し、一時節目の500ドル台まで値を伸ばす場面もあった。このほか、欧米でも株高となったことで、過度なリスク回避姿勢がやや後退した事も安心感に繋がり買い材料となった。その後は、原油相場が再び下落に転じ先行き不安が再燃したほか、米の株価が値を下げた事で、パラジウムも売りに押されたが、外為市場ではドル安に振れた事による割安感や、プラチナの切り返しが好感され底堅い展開となった。中心3月限の値動きは、高値505.95ドル、安値488.35ドル、終値496.90ドル。
国内のパラジウムは、買いが優勢となった連休明けのNY市場を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,138円(+11円)と、前日相場と同額を伸ばし、2日続伸となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/20 2138円 (+11円)
01/19 2127円 (+11円)
01/18 2116円 (-27円)
01/15 2143円 (+59円)
01/14 2084円 (+49円)
01/13 2035円 (-22円)
01/12 2057円 (-81円)
01/08 2138円 (-81円)
01/07 2219円 (-119円)
01/06 2338円 (-21円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2140円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:10現在の金相場は1トロイオンス1092.80ドル、パラジウムは494.75ドル、為替は1$117円16銭前後の値動きで推移しております。