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【金相場】7日のNY金相場は、中国株の急落で世界的にリスクオフが加速したほか、世界景気への先行き懸念、地政学的リスクの高まりなどの不安要因が重なり引き続き逃避目的とした買いが継続。中心限月の2月限は1トロイオンス1107.80ドル(+15.90ドル)と、昨年10月以降では最長の5営業日続伸し、節目の1100ドル台にのせて取引きを終了。中心終値では11月3日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値となった。この日は中国株式市場の取引停止や、人民元安の進行を眺め、市場ではリスクオフの流れが継続。欧米をはじめ世界的に株安が進んだことで、安全資産としての金は引き続き買いを集め序盤より堅調に推移した。また、サウジアラビアとイランの国交断絶を受けた中東の混乱や、北朝鮮の核実験など地政学的リスクの高まりも引き続き警戒され金は上昇。1110ドル圏内まで上げ幅を拡大し一段高となった。その後、買いが一服した後は、8日(金)発表予定の米国の12月雇用統計への様子見から上値は抑えられたが、世界情勢に対する先行き不透明感の強まりを背景に、米国の低金利環境が当面続くとの見方も支えとなり、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。中心2月限の値動きは、高値1109.90ドル、安値1091.10ドル、終値1107.80ドル。
国内の金相場は、逃避需要が旺盛となった海外相場高を映して堅調に推移。小売ベースでは1gあたり4,580円(+25円)と、3営業日続伸し、昨年12月17日相場以来およそ3週間ぶりの高値に値戻すなど一段高となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/08 4580円 (+25円)
01/07 4555円 (+49円)
01/06 4506円 (+4円)
01/05 4502円 (-38円)
12/28 4540円 (-2円)
12/25 4542円 (-5円)
12/24 4547円 (-31円)
12/22 4578円 (+51円)
12/21 4527円 (-1円)
12/18 4528円 (-71円)
直近10日間の金相場平均価格:4,541円/g
【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、中国発の世界的な株安連鎖が再燃する中、世界景気への先行き懸念の広がりや、地政学的リスクの高まりなど、不安要因が重なった事が投資家心理を悪化し売り地合いが継続。中心限月の3月限は1トロイオンス493.00ドル(-12.05ドル)と、節目の500ドルを割り込み、連日で直近安値を下抜いて取引きを終了。(500ドル割れは2010年8月相場以来およそ5年5ヶ月ぶり。)この日のパラジウムは、一段安をつけた前日相場の流れを引き継ぎ序盤より売りが先行。また、中国株式市場で再びサーキットブレーカー発動により、全ての取引が停止となった状況を受けて投資家心理が悪化。アジア圏をはじめ米欧でも軒並み株価が下落するなど世界的な株安連鎖が再燃する中、世界経済の先行き不安が広がりパラジウムも下げ幅を拡大した。また、中東の混乱など地政学的リスクの高まりや、原油相場の下落も相場の圧迫材料となった。途中、金が上げ幅を拡大した事や、プラチナが切り返したのを眺めて、パラジウムも買い戻される場面もあったが、上昇に勢いはなく、この日も売りが優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、軟調地合いが継続した海外相場安を映して続落。小売では1gあたり2,138円(-81円)と、年初より売りが継続し、2013年1月以来の安値圏へ軟化するなど下げ幅を拡大する展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/08 2138円 (-81円)
01/07 2219円 (-119円)
01/06 2338円 (-21円)
01/05 2359円 (-98円)
12/28 2457円 (-10円)
12/25 2467円 (+27円)
12/24 2440円 (±0円)
12/22 2440円 (-22円)
12/21 2462円 (-22円)
12/18 2484円 (-37円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2380円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。13:05現在の金相場は1トロイオンス1105.90ドル、パラジウムは498.25ドル、為替は1$118円24銭前後の値動きで推移しております。