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【金相場】6日のNY金相場は、地政学的リスクの高まりや、世界的な株安連鎖を背景に逃避目的として買われ大きく上伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1091.90ドル(+13.50ドル)と、昨年10月15日以降では最長の4営業日続伸し、中心終値では11月5日相場以来およそ2ヶ月ぶりの高値を付けて取引きを終了。サウジアラビアとイランの断交による中東の地政学的リスク上昇に加え、北朝鮮の「水爆実験」成功との発表で新たなリスクも浮上。世界的に株安が広がる状況に、安全資産としての金買いが一段と強まり序盤より堅調に推移した。また、中国経済の成長鈍化を背景に世界経済の先行き不安の高まりも材料視され上げ幅を拡大。一時この日の高値1094.90ドルまで上昇した。途中、発表された米の経済指標(12月ADP全国雇用者数)が、前月値・市場予想を共に上回り良好な内容となった事から、上げ幅を縮小する場面もあったが、ドル安が進む状況では割安感から再び買い戻され、相場の支援材料となった。中心2月限の値動きは、高値1094.90ドル、安値1074.70ドル、終値1091.90ドル。
国内の金相場は上げ幅を拡大したNY市場の値動きを映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,555円(+49円)と、2営業日続伸し、昨年12月22日相場以来およそ2週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
01/07 4555円 (+49円)
01/06 4506円 (+4円)
01/05 4502円 (-38円)
12/28 4540円 (-2円)
12/25 4542円 (-5円)
12/24 4547円 (-31円)
12/22 4578円 (+51円)
12/21 4527円 (-1円)
12/18 4528円 (-71円)
12/17 4599円 (+55円)
直近10日間の金相場平均価格:4,542円/g
【パラジウム相場】6日のNYパラジウム相場は、世界経済の先行き警戒の広がりから、世界的な株安連鎖などリスクオフの流れを受けた売りに押されたほか、引き続き下げ基調となった原油安、冴えない内容となった米の経済指標も材料視され大幅続落。中心限月の3月限は1トロイオンス505.05ドル(-30.70ドル)と、3営業日続落し、中心終値では2010年8月末相場以来およそ5年4ヶ月ぶりの安値をつけるなど一段安に沈んで取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調に推移した前日までの安値反動から買い戻しの動きがあったほか、米の年間自動車販売台数(2015年)が過去最高水準まで増加した事も好感され序盤は小高く推移した。しかしその後は、世界経済の先行き不安の高まりを背景に、日本をはじめ欧米でも株価が軒並み下落。先行きを警戒するなど投資家心理の悪化を受けて、プラチナ同様にパラジウムも売られ相場は売りが優勢に反転した。また、原油相場が値を下げた事や、発表された米の経済指標(11月製造業新規受注・12月ISM非製造業景況指数)が、共に冴えない内容となった事も材料視され下げ幅を拡大した。途中、ドル安や、売り過剰感、金の上昇を眺めてやや買い戻される場面もあったが、下げ幅を拡大した米の株価が重しとなり、そのまま安値圏で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値538.55ドル、安値503.10ドル、終値505.05ドル。
国内のパラジウム相場は、引き続き売り地合いが継続した海外相場安を映して軟調に推移。小売では1gあたり2,219円(-119円)と、大きく値を下げ、2013年6月27日相場以来およそ2年半ぶりの安値となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
01/07 2219円 (-119円)
01/06 2338円 (-21円)
01/05 2359円 (-98円)
12/28 2457円 (-10円)
12/25 2467円 (+27円)
12/24 2440円 (±0円)
12/22 2440円 (-22円)
12/21 2462円 (-22円)
12/18 2484円 (-37円)
12/17 2521円 (+10円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2419円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:50現在の金相場は1トロイオンス1099.65ドル、パラジウムは509.80ドル、為替は1$118円24銭前後の値動きで推移しております。