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【金相場】週明け14日のNY金相場は、米のFOMC開催を控え利上げ観測による売りが継続したほか、原油安に伴うデフレ圧力への警戒感から相場を圧迫。中心限月の2月限は1トロイオンス1063.40ドル(-12.30ドル)と、マイナスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、買いが優勢となった前週末相場の反動から序盤より売りが先行した。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が15日(火)から始まり、16日には利上げの可否を決定するとの見方が引き続き金の売り圧力となった。途中、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移した事から、金は一時的に買い戻される場面もあったが、この日は米の株価が上昇したほか、長期的な供給過多が続くとの懸念から原油相場が一段と下げを広げるタイミングで金も売りが進み相場を圧迫した。その後は、原油相場が持ち直した事から金も下値を支えられたが、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果の見極めたいと積極的な売買は手控えられた。中心2月限の値動きは、高値1077.30ドル、安値1058.10ドル、終値1063.40ドル。
市場では米準備制度理事会(FRB)が9年半ぶりの利上げに踏み切るとの見方が大勢。また、その後の利上げペースについても、改めて緩やかなペースが確約されるまでは警戒感が強いとみられている。
国内の金相場は、マイナスに転じた週明けのNY市場を映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,518円(-34円)と、2営業日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
12/15 4518円 (-34円) ※最安値
12/14 4552円 (-32円)
12/11 4584円 (±0円)
12/10 4584円 (-52円)
12/09 4636円 (-3円)
12/08 4639円 (-41円)
12/07 4680円 (+99円) ※最高値
12/04 4581円 (+25円)
12/03 4556円 (-59円)
12/02 4615円 (+4円)
直近10日間の金相場平均価格:4595円/g
【パラジウム相場】週明け14日のNYパラジウム相場は全体的に小動きな展開となった中、米の株価が上昇したほか、原油安の持ち直しから買われ続伸。中心限月の3月限は1トロイオンス548.70ドル(+3.90ドル)と、2営業日続伸して取引きを終了。この日のパラジウムは、全体的に方向感に乏しく薄商いの相場展開となったが、買いが優った前週末の反動から序盤は売りが先行し小安く推移した。しかし、良好な内容となった欧州圏の経済指標(10月鉱工業生産)や、中国経済の回復をはやして相場は次第に上昇。また、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移する場面では割安感から買いを集めたほか、米の株価上昇、プラチナの切り返しを眺めてプラス圏に浮上した。途中、原油安が進み一段安を付ける場面ではパラジウムも相場を圧迫されたが、その後原油が持ち直した事による安心感や、過度なリスク回避姿勢の後退から大きな下げにはつながらず、この日も買いが優勢となった。中心3月限の値動きは、高値551.40ドル、安値542.30ドル、終値548.70ドル。
米国では15-16両日の日程で連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるため、利上げの有無を見極めようとした様子見が広がり、積極的な売買は手控えられた。
国内のパラジウムは、買いが継続した週明けのNY市場を映して反発。小売では1gあたり2,419円(+22円)と、6営業日ぶりにプラスに転じ、ここ最近の売り地合いから持ち直す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
12/15 2419円 (+22円)
12/14 2397円 (-11円)
12/11 2408円 (-38円)
12/10 2446円 (-16円)
12/09 2462円 (-27円)
12/08 2489円 (-27円)
12/07 2516円 (+92円) ※最高値
12/04 2424円 (+48円)
12/03 2376円 (-48円) ※最安値
12/02 2424円 (-27円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2436円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1065.45ドル、パラジウムは551.90ドル、為替は1$121円00銭前後の値動きで推移しております。