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【金相場】9日のNY金相場は、米の利上げ観測が意識されるも、ドル安や米欧の株安を背景に買われ小幅続伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1076.50ドル(+1.20ドル)と、2営業日続伸して取引きを終了。序盤の金相場は、外為市場でドルがユーロなど主要通貨に対して軟調に推移した事から割安感が生じ買いが先行した。また、原油相場が一時的に上昇した事や、欧州圏の株価が下落するなどリスクオフの流れを背景に買いを集め上げ幅を拡大。一時この日の高値1085.00ドルまで上昇する場面もあった。その後、午後に入り金は利益確定売りに押されたほか、米の株価が上昇幅を拡大する状況に押され相場を圧迫。また、原油安に伴うデフレ圧力への不安を背景とした売りも出たことから相場は反転。しかし、引けにかけて再び安値拾いの買いが入った事や、ドル安の進行、米の株価下落が支援材料となり、金はプラス圏に浮上した。市場では米連邦準備理事会(FRB)が月内に利上げに踏み切るとの観測が根強く、金は上値の重い展開が続いている。中心2月限の値動きは、高値1085.00ドル、安値1068.70ドル、終値1076.50ドル。
国内金相場は、引き続き小幅続伸となったNY市場に反して、為替が円高に振れた事から軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,584円(-52円)と、3営業日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
12/10 4584円 (-52円)
12/09 4636円 (-3円)
12/08 4639円 (-41円)
12/07 4680円 (+99円) ※最高値
12/04 4581円 (+25円)
12/03 4556円 (-59円) ※最安値
12/02 4615円 (+4円)
12/01 4611円 (+46円)
11/30 4565円 (-56円)
11/27 4621円 (±0円)
直近10日間の金相場平均価格:4609円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、売りが続いた前日までの安値反動や、ドル安による割安感から買われ反発。中心限月の3月限は1トロイオンス552.35ドル(+4.45ドル)と、3営業日ぶりに値を上げ買いが優勢となった。序盤のパラジウムは、売りが続いた前日までの安値反動から買い戻され小高く推移。また、原油相場が一時的に上昇したほか、外為市場ではドル安が進んだ事による割安感から買いを集め上げ幅を拡大した。一方、欧州圏・米国の株価が軟調に推移したほか、再び売りに転じた原油相場の値動きを眺め、パラジウムも売り圧力に押され、やや上げ幅を縮小する場面もあった。ただ、ドル安の進行や、金の持ち直し、大幅高となったプラチナ相場が支援材料となり、この日はプラス圏で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値556.25ドル、安値544.25ドル、終値552.35ドル。
国内のパラジウムは、海外相場では買いが優りプラスに転じたものの、円高要因から軟調に推移し3日続落。小売では1gあたり2,446円(-16円)と、引き続きマイナス圏での相場推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
12/10 2446円 (-16円)
12/09 2462円 (-27円)
12/08 2489円 (-27円)
12/07 2516円 (+92円) ※最高値
12/04 2424円 (+48円)
12/03 2376円 (-48円) ※最安値
12/02 2424円 (-27円)
12/01 2451円 (+11円)
11/30 2440円 (-49円)
11/27 2489円 (-5円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2452円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1074.50ドル、パラジウムは555.65ドル、為替は1$121円48銭前後の値動きで推移しております。