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【金相場】3日のNY金相場は、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和内容に失望した株安、ドル安(ユーロ高)の流れから買い戻され反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1061.20ドル(+7.40ドル)と、3営業日ぶりに反発し、前日につけたここ最近の安値から持ち直して取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)は同日の定例理事会で、ユーロ圏のデフレリスクへの警戒感から追加金融緩和を決定したが、金利の引き下げ幅や量的緩和策の内容は市場の期待を下回ったとの見方が広がった。このため、欧米では株安が進んだほか、外為市場ではユーロが大きく反発し全般的にドル安となり、割安感が生じた金にまとまった買いが入った。また、前日におよそ5年10か月ぶりの安値を付けるなど自律反発を期待した買い戻しもあり上げ幅を拡大。一時この日の高値1064.50ドルまで値を伸ばすなど堅調に推移した。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長はこの日の議会証言で、15日・16日両日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げに動く可能性を改めて示唆した事や、翌4日に発表される米雇用関連指数の内容を見極めたいとした動きから、買い一服後は様子の展開となった。中心2月限の値動きは、高値1064.50ドル、安値1045.40ドル、終値1061.20ドル。
国内の金相場は、買い戻されたNY市場を映して反発。小売ベースでは1gあたり4,581円(+25円)と、前日に付けたここ最近の安値から持ち直し、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
12/04 4581円 (+25円)
12/03 4556円 (-59円) ※最安値
12/02 4615円 (+4円)
12/01 4611円 (+46円)
11/30 4565円 (-56円)
11/27 4621円 (±0円)
11/26 4621円 (-1円)
11/25 4622円 (+11円)
11/24 4611円 (-55円)
11/20 4666円 (+12円) ※最高値
直近10営業日の金相場平均価格:4607円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、売りが続いた前日までの安値反動や、ECBの追加緩和が期待に届かなかった事へのドル売り(ユーロ買い)を背景に買われ反発。中心限月の3月限は1トロイオンス536.80ドル(+11.00ドル)と、5営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、売り地合いとなっていた前日までの安値反動から買い戻され序盤より小高く推移。また、欧州中央銀行(ECB)は同日の定例理事会でユーロ圏のデフレリスクへの警戒感から追加金融緩和を決定。中銀預入金利のマイナス金利を拡大した。ただ、金利の引き下げ幅や量的緩和策の内容は市場の期待を下回ったとの見方が広がった為、外為市場では、ドルをはじめとする対主要通貨でユーロの買い戻しが活発化。ドル建てで取引されるパラジウムは、金やプラチナなど他貴金属同様に割安感から買いを誘い上げ幅を拡大した。途中、米欧の株価が下落した事が重しとなり一時上げ幅を縮小する場面もあったが、原油相場の上昇や、ドル安の進行に支えられ、この日はプラス圏で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値539.00ドル、安値524.25ドル、終値536.80ドル。
国内のパラジウムは、大幅反発した海外相場の値動きを映して3営業日ぶりに上昇。小売では1gあたり2,424円(+48円)と、前日の下げ幅をそのまま戻し、ここ最近の安値から持ち直す展開となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
12/04 2424円 (+48円)
12/03 2376円 (-48円) ※最安値
12/02 2424円 (-27円)
12/01 2451円 (+11円)
11/30 2440円 (-49円)
11/27 2489円 (-5円)
11/26 2494円 (+81円) ※最高値
11/25 2413円 (-17円)
11/24 2430円 (-16円)
11/20 2446円 (+6円)
11/20 2284円 (+5円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2439円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:40現在の金相場は1トロイオンス1064.35ドル、パラジウムは543.20ドル、為替は1$122円78銭前後の値動きで推移しております。