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【金相場】14日のNY金相場は、低調な内容となった米の経済指標を受けたドル安の進行や、利上げ観測の後退、株安を背景に買い進められ続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1179.80ドル(+14.40ドル)と、4営業日続伸し上げ幅を拡大。中心終値では6月22日相場以来およそ4ヶ月ぶりの高値をつけ一段高となった。この日の金相場は、前日まで3日上伸した買い優勢の流れを引き継ぎ序盤より堅調に推移した。また、この日発表された米小売売上高をはじめ、物価統計などが予想を下回ったことを背景に、外為市場ではドルが主要通貨に対して下落。対ユーロでは7週間ぶりの安値に軟化したことによる割安感から金は買われ上昇した。また、世界景気の先行き不透明感や、ここ最近の弱い米経済指標を受けて、市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)による初回利上げは、来年以降に持ち越されるとの見方が強まっていることも、引き続き金商品の買い材料となったほか、米の株価下落による資金流入もあって上げ幅を拡大。一時1190ドル圏内まで上昇する場面もあった。途中、利益確定売りの動きから上げ幅を縮小するも、買い優勢の流れは変わらず高値圏を維持して取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値1189.90ドル、安値1162.50ドル、終値1179.80ドル。
国内の金相場は上げ幅を拡大したNY市場の値動きを映して上伸。小売ベースでは1gあたり4,931円(+44円)と、連休明けから3営業日続伸し一段高へ。昨日つけた直近高値を連日で上抜き、8月24日相場以来およそ2ヵ月ぶりの高値水準で現在推移しております。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
10/15 4931円 (+44円) ※最高値
10/14 4887円 (+6円)
10/13 4881円 (+91円)
10/09 4790円 (-17円)
10/08 4807円 (-23円)
10/07 4830円 (+39円)
10/06 4791円 (+10円)
10/05 4781円 (+96円)
10/02 4685円 (-6円) ※最安値
10/01 4691円 (-43円)
直近10営業日の金相場平均価格:4,807円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、安値拾いの買い戻しや、ドル安の進行、好調な米自動車販売を背景に大きく反発。中心限月の12月限は1トロイオンス700.85ドル(+15.50ドル)と、3営業日ぶりにプラスに転じ、再び700ドル台に戻して取引きを終了。序盤のパラジウムは、前日まで売りが続いた安値反動から買い戻された一方、中国の9月消費者物価指数(CPI)が低調な内容となったことや、ユーロ圏の8月鉱工業生産指数も弱い内容となったことを受けて再び売り戻され、売り買いが交錯した。しかし、朝方発表された9月の米小売売上高が前月値を下回ったことに加え、9月の卸売物価指数(PPI)や、コア指数も大幅な低下となったことから、外為市場ではドルが主要通貨に対して軟調に推移。ドル建てのパラジウムは割安感から買われたほか、自動車販売の堅調な伸びや、金の上げ幅拡大が材料視され相場は買いが優勢に反転。その後も、ドル安の進行からパラジウムも上げ幅を拡大し、一時この日の高値704.85ドルまで上昇した。途中、米の株安を眺めて上げ幅を縮小するも、引き続き需要増加を意識された買いに相場を支えられ、引けまで700ドル台を維持して取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値704.50ドル、安値682.25ドル、終値700.85ドル。
国内のパラジウムは、プラスに転じたNY市場の値動きを映して反発。小売では1gあたり3,002円(+49円)と、3営業日ぶりに値を上げ、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
10/15 3002円 (+49円)
10/14 2953円 (-22円)
10/13 2975円 (-59円)
10/09 3034円 (+42円)
10/08 2992円 (-64円)
10/07 3056円 (+81円) ※最高値
10/06 2975円 (-65円)
10/05 3040円 (+119円)
10/02 2921円 (+92円)
10/01 2829円 (-16円) ※最安値
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,978円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:40現在の金相場は1トロイオンス1184.85ドル、パラジウムは707.65ドル、為替は1$119円04銭前後の値動きで推移しております。