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【金相場】8日のNY金相場は、ここ最近の相場上昇が続いた後とあって、目先の利益を確定する売りが優り反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1144.30ドル(-4.40ドル)と、5営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。この日の金相場は、発表された米の経済指標(週間新規失業保険申請件数)が、前週分・市場予想を共に下回り減少したことから外為市場ではドルがユーロに対して上昇。ドル高に相場を圧迫され、金は相対的に売りが先行した。しかし、その後はドル高一服を眺めた買い戻しから相場は再びプラス圏に浮上。原油相場が地政学的リスクから上昇したことも要因となり、金もつられる形で買いを集めた。ただ、前日まで4日続伸するなど、米の早期利上げ期待の後退を背景に上昇していたこともあって目先の利益を確定する売りに押されたほか、通常取引後に公表される9月16-17日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録への警戒感から手じまい売りが重しとなり、結局終値では5営業日ぶりに値を下げて取引きを終えた。
取引き終了後に米連邦準備理事会(FRB)が発表した9月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、中国の景気減速をはじめ、今後の世界景気の動向や、金融市場の不安定な動きが米景気の下押し要因になるとの見方が示されたことが改めて明らかになった。これを受けて、発表後に金は再び買い戻され一時的に上昇した。
国内の金相場は、利益確定売りに押されたNY市場の値動きを映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,790円(-17円)と、小幅ながら値を落とし2日続落となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
10/09 4790円 (-17円)
10/08 4807円 (-23円)
10/07 4830円 (+39円)
10/06 4791円 (+10円)
10/05 4781円 (+96円)
10/02 4685円 (-6円) ※最安値
10/01 4691円 (-43円)
09/30 4734円 (-15円)
09/29 4749円 (-87円)
09/28 4836円 (-4円) ※最高値
直近10営業日の金相場平均価格:4,769円/g
【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は売り買いが交錯する中、前日に値を下げた反動買いやプラチナの切り返しを受けて上昇。中心限月の12月限は1トロイオンス703.15ドル(+3.65ドル)と、小幅ながらプラスに転じ、再び700ドルに乗せて取引きを終了した。序盤のパラジウムは、売りが優った前日相場の流れを引き継いだほか、ここ最近の相場上昇に対する利益確定売りが進み軟調に推移。また、外為市場ではドルがユーロに対して上昇した事も割高感につながり相場を圧迫。一時690ドルを割り込む場面もあった。しかし、売り一巡後は安値拾いの買いが入ったほか、ドル高の一服を受けて相場は上昇。また、地政学的リスクの高まりから原油相場が一時2ヶ月半ぶりの高値を付けたほか、プラチナが今後の供給不安を背景に買われているのを眺めパラジウムもつられる形で値を伸ばし、結局この日はプラス圏で取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値709.00ドル、安値686.70ドル、終値703.15ドル。
国内のパラジウムは、買いが優勢となった海外相場の値動きを映して堅調に推移。小売では1gあたり3,034円(+42円)と反発し、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
10/09 3034円 (+42円)
10/08 2992円 (-64円)
10/07 3056円 (+81円) ※最高値
10/06 2975円 (-65円)
10/05 3040円 (+119円)
10/02 2921円 (+92円)
10/01 2829円 (-16円)
09/30 2845円 (+43円)
09/29 2802円 (-82円) ※最安値
09/28 2884円 (+55円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,938円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:20現在の金相場は1トロイオンス1145.75ドル、パラジウムは706.50ドル、為替は1$119円93銭前後の値動きで推移しております。