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【金相場】18日のNY金相場は、中国株の急落を警戒した逃避需要目的から買い支えられた一方で、発表された米の経済指標が良好な内容となった事から売りが優り小反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1116.90ドル(-1.50ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げて取引きを終了。18日の上海総合指数が6%超も下落したことを受けて、アジア・欧州など世界的な株式相場にも弱地合いが波及。投資家がリスク回避姿勢を強める中、安全資産とされる金は早朝にかけて堅調に推移した。しかし、朝方発表された米の経済指標(7月米住宅着工件数)が、7年9カ月ぶりの高水準となるなど良好な内容となった事から、外為市場ではドルがユーロに対して上昇。ドル建ての金商品は割高感から相場を圧迫されたほか、中国株の急落を受けて商品相場が軒並み売られたのを眺め、金もつられる場面もあり売りに反転した。一方で、売り一巡後は、中国を起点に今後の世界景気の先行き不透明感も根強く、リスクを避ける目的で買われやすい金に資金を振り向ける動きも続き、引けにかけては再び買い戻されたが、結局プラス圏に浮上する事は出来ず、この日は売りが優勢で取引きを終えた。
国内の金相場は小幅ながら下振れた海外相場安を映して反落。小売ベースでは1gあたり4,869円(-10円)と、昨日の上げ幅をそのまま戻し5営業日ぶりに反落。最近の高値推移から一服し、本日はマイナス圏での推移となりました。
《本日までの8月の金相場価格推移(小売)》
08/19 4869円 (-10円)
08/18 4879円 (+11円) ※最高値
08/17 4868円 (+4円)
08/12 4864円 (+42円)
08/11 4822円 (+73円)
08/10 4749円 (-13円)
08/07 4762円 (+18円)
08/06 4744円 (+3円)
08/05 4741円 (+24円)
08/04 4717円 (-42円) ※最安値
08/03 4759円 (+20円)
8月現在の金相場平均価格:4,798円/g
【パラジウム相場】18日のNYパラジウム相場は、中国株の急落を受けた同国景気の先行き不安や、世界的な株安、軒並み軟調に推移した商品相場を背景に売りが活発化。中心限月の9月限は1トロイオンス597.00ドル(-16.80ドル)と、2日続落して取引きを終了。この日のパラジウム相場は、18日の上海総合指数が6%超も下落したことを受けて、同国経済の先行き警戒感から序盤より売りが先行した。また、同時にアジアや、欧州圏など世界的な株式相場の下落を嫌気されたほか、商品相場が軒並み軟調に推移した事も、相場の重しとなり下げ幅を拡大した。途中、金が持ち直した事や、原油相場が上昇した事を受けた買い戻しもあったが、発表された7月の米住宅着工件数が、予想を上回る良好な内容となった事を受けたドル高に相場を圧迫され、そのままマイナス圏でこの日の取引きを終えた。
国内のパラジウムは売りが優勢となったNY市場を映して続落。小売では1gあたり2,700円(-70円)と2営業日続落し、先週10日相場と同額に値戻すなど、およそ1週間ぶりの安値となりました。
《本日までの8月のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/19 2700円 (-70円)
08/18 2770円 (-16円)
08/17 2786円 (+32円) ※最高値
08/12 2754円 (±0円)
08/11 2754円 (+54円)
08/10 2700円 (-27円)
08/07 2727円 (+27円)
08/06 2700円 (-5円)
08/05 2705円 (+16円)
08/04 2689円 (-76円) ※最安値
08/03 2765円 (-32円)
8月現在のパラジウム相場平均価格:2,732円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1118.60ドル、パラジウムは597.35ドル、為替は1$124円33銭前後の値動きで推移しております。