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【金相場】週明け10日のNY金相場は、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言をキッカケに買われたほか、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移した事による割安感からも値を伸ばし続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1104.10ドル(+10.00ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では7月20日相場以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終えた。序盤の金相場は、急伸した中国株を好感し堅調に推移した一方で、前日までの上昇から利益を確定する動きもあり売り買いがまちまち。その後、米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長が、テレビ番組内のインタビューで、インフレ率の低さを指摘したと伝わり、9月の利上げに慎重な姿勢を示したと受け止められたことから、金相場への支援材料となり上昇した。また、ギリシャと債権団が、第3次救済策に関する交渉で、今週中にも合意に達するとの思惑から、外為市場ではユーロ高・ドル安に振れた事よる割安感からも値を伸ばし、金は上げ幅を拡大。一時この日の高値1108ドル超まで上伸する場面もあった。途中、米の株式相場の上昇や、ドルが買い戻される場面では上値を抑えられる場面もあったが、引けまで概ね堅調に推移し高値圏で取引きを終えた。
国内の金相場はおよそ3ヶ月ぶりの高値に戻した週明けのNY市場を映して堅調に推移。小売ベースでは1gあた4,822円(+73円)と、1日の上げ幅では4月28日相場(84円高)と大きく値を戻し、先月17日相場以来およそ3週間ぶりの高値となりました。
直近10営業日の金相場価格推移(小売)》
08/11 4822円 (+73円) ※最高値
08/10 4749円 (-13円)
08/07 4762円 (+18円)
08/06 4659円 (+3円)
08/05 4741円 (+24円)
08/04 4717円 (-42円) ※最安値
08/03 4759円 (+20円)
07/31 4739円 (-37円)
07/30 4776円 (+22円) ※最高値
07/29 4754円 (+20円)
直近10営業日の金相場平均価格:4,756円/g
【パラジウム相場】週明け10日のNYパラジウム相場は、中国株の急伸や、先行き需要に対して楽観的な見方が広がったプラチナの急伸に追随して反発。中心限月の9月限は1トロイオンス606.20ドル(+9.30ドル)と、節目の600ドルを上抜き、先月末(31日相場)以来およそ1週間半ぶりの高値で取引きを終えた。この日のパラジウム相場は、中国株価の急伸を好感され序盤より買いが先行した。また、最近の商品下落に対して売り過剰感が台頭したほか、需要が増加傾向にある事や、南アフリカ金鉱山の賃金に関する労使交渉の決裂が意識され、プラチナが大幅に上昇。パラジウムも追随する形で買われたほか、原油相場の上昇や、米の株高、外為市場ではドルが軟調に推移した事も支援材料となり上げ幅を拡大し、一時615ドル超まで急伸した。途中、買いが一服した後は、利益を確定する動きから売りが出た事で上げ幅を縮小するも、この日はプラス圏を維持して取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、プラスに転じた海外相場高を映して反発。小売では1gあたり2,754円(+54円)と、月初の3日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
08/11 2754円 (+54円)
08/10 2700円 (-27円)
08/07 2727円 (+27円)
08/06 2700円 (-5円)
08/05 2705円 (+16円)
08/04 2689円 (-76円) ※最安値
08/03 2765円 (-32円)
07/31 2797円 (-11円)
07/30 2808円 (+22円) ※最高値
07/29 2786円 (+38円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,743円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1098.65ドル、パラジウムは603.90ドル、為替は1$124円89銭前後の値動きで推移しております。