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【金相場】21日のNY金相場は、新規材料に乏しく全体的に薄商いとなった中、引き続き米連邦準備理事会(FRB)による政策金利の引き上げが意識され売りが続いた。中心限月の8月限は1トロイオンス1103.50ドル(-3.30ドル)と9営業日続落し、前日に続き、中心終値としては2010年3月下旬以来およそ5年4カ月ぶりの安値継続となった。この日の金相場は、売りが加速した前日相場に続き、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に利上げに踏み切るのではないかとの思惑が金の需要を後退させ、相場は寄り付きからおおむね軟調に推移した。ただ、米国の一部企業決算を嫌気した株価下落や、国債利回りが低下し、外為市場ではドル売り・ユーロ買いが強まる状況の中、金は割高感が後退し買い戻された。また、前日の急落を受けて、売り過剰感から安値拾いの買いも入り、取引中盤に買いが優勢となる場面もあった。しかし、その後は米利上げ観測によるドルの先高観が相場の重しとなったほか、中国の金需要後退も意識され相場は再び軟調に推移。結局この日も売りが優りマイナス圏で取り引きを終えた。
国内の金相場は引き続き売りが優勢となったNY市場を映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,783円(-24円)と5営業日続落し、前日相場同様に昨年末12月上旬以来およそ7か月ぶりの安値水準で推移しております。
《7月現在の金相場価格推移(小売)》
07/22 4783円 (-24円) ※最安値
07/21 4807円 (-166円)
07/17 4973円 (-5円)
07/16 4978円 (-13円)
07/15 4991円 (-18円)
07/14 5009円 (+18円)
07/13 4910円 (-54円)
07/10 4953円 (+43円)
07/09 4910円 (-54円)
07/08 4964円 (-69円)
07/07 5033円 (-8円)
07/06 5041円 (+8円)
07/03 5033円 (-14円)
07/02 5047円 (+6円) ※最高値
07/01 5041円 (-17円)
直近10日間の金相場平均価格:4970円/g
【パラジウム相場】21日のNYパラジウム相場は、ドル高の一服に加え、前日までの売り過剰感から急反発。中心限月の9月限は1トロイオンス629.45ドル(+17.40ドル)と、6営業日ぶりに反発して取り引きを終了。この日のパラジウムは、前日まで弱地合いが続いていた安値反動から序盤より買い戻され小高く推移した。また、ギリシャ問題への過度な警戒感が後退した事や、この日はドル買いが一服し割安感につながった事も材料視され堅調に推移した。一方、米国の一部企業決算を嫌気しNYダウが大きく売られた事から、途中上値を抑えられる場面もあったが、プラスに転じた原油相場が支援材料となったほか、ドル安の継続が引き続き買い支えとなり、この日は大きく値を戻して取り引きを終えた。
国内のパラジウムは最近の安値反動から大きく買い戻された海外相場を映して堅調に推移。小売では1gあたり2,824円(+87円)と、5営業日ぶりにプラスに転じ、最近の弱気推移から下げ止まりました。
《7月現在までのパラジウム相場価格推移(小売)》
07/22 2824円 (+87円)
07/21 2737円 (-114円) ※最安値
07/17 2851円 (-49円)
07/16 2900円 (-26円)
07/15 2926円 (-27円)
07/14 2953円 (+64円)
07/13 2889円 (+65円)
07/10 2824円 (-16円)
07/09 2840円 (-38円)
07/08 2878円 (-151円)
07/07 3029円 (+16円)
07/06 3013円 (-65円)
07/03 3078円 (-27円)
07/02 3105円 (+119円) ※最高値
07/01 2986円 (+33円)
本日までの7月のパラジウム相場平均価格:2922円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1097.65ドル、パラジウムは622.80ドル、為替は1$123円68銭前後の値動きで推移しております。