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2015年07月21日引き続き弱地合いとなったNY市場を映して、国内貴金属は総じて大幅続落↓

【17日金相場】週末17日のNY金相場は、ここ最近のリスク要因となっていた中国・ギリシャ不安の後退や、米経済指標の改善を受け、米連邦準備理事会(FRB)は利上げに動きやすくなるとの見方が強まった事から、ドル高に相場を圧迫され続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1131.90ドル(12.00ドル)と7営業日続落し、中心終値では2010年4月1日相場以来およそ5年3ヶ月ぶりの安値に沈んで取引きを終了。朝方発表された6月の米消費者物価指数(CPI)は5カ月連続で前月から上昇したほか、6月の米住宅着工件数は市場予想を上回り増加するなど、発表された経済指標が軒並み良好な内容となった事から、同国景気の先行きへの期待が高まり、金商品は年内の利上げを織り込んだ売りが膨らんだほか、同時に外為市場ではドル買いが優勢となった事も、割高感に繋がり金は下げ幅を拡大した。また、ここ最近のリスク要因となっていた、中国・ギリシャへの過度な警戒感も緩和し、市場がリスク選好に傾斜した事や、世界最大の金消費国である中国の金準備高が一部予想に届かなかった事も売り材料となった。売り一巡後は、安値拾いによる買い戻しもみられるも、引き続きドル高に上値を抑えられ、そのままマイナス圏でこの日の取引きを終えた。市場の関心はギリシャから米の利上げに移っており、より具体的な時期やペースに関心が高まっている。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は今週の上・下院での議会証言にて、年内利上げを開始するとの見方に変わりはないと述べ、その後の利上げはゆっくりとしたペースになるとあらためて表明した。

今週5営業日の金相場は、最近のリスク要因となっていた中国・ギリシャの2大不安がやや後退し、次第に米の利上げ時期に関心が移った事によるドル先高感から相場を圧迫され軟調に推移。前週末からの地合いを引き継ぎ、週間全日で売りが優勢となった。週末終値(1131.90ドル)では、前週末終値(10日相場1157.90ドル)に対して、1トロイオンス-26.00ドル(-2.2%)と、3週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1146.42ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NY金相場 週間の値動き(7月13日~7月17日)

07/13   1155.40ドル (-2.50ドル)

07/14   1153.50ドル (-1.90ドル)

07/15   1147.40ドル (-6.10ドル)

07/16   1143.90ドル (-3.50ドル)

07/17   1131.90ドル (-12.00ドル)
※前週末10日相場比:1トロイオンス-26.00ドル(-2.2%)

5営業日の金平均価格:1トロイオンス1146.42ドル


【20日金相場】週明け20日のNY金相場は、米連邦準備理事会(FRB)が年内に政策金利を引き上げ、金市場への資金流入が細るとの見方を手がかりとした売りが続いたほか、ドル相場の先高観も金の売りを誘い続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1106.80ドル(-25.10ドル)と、8営業日続落し、中心終値では2010年3月30日相場以来およそ5年4カ月ぶりの安値継続で取り引きを終了。この日の金相場は、先週までの売り地合いを引き継ぎ、19日夜の時間外取引で1130ドル近辺から一時1080ドル近くに急落する場面もあった。FRB利上げ観測によるドル高傾向の継続が金相場の重しとなったほか、ギリシャ情勢の改善、日本の祝日などで市場の流動性が低下していた事が重なり、下げ幅が拡大した。その後、売り一巡後は安値拾いの買い戻しが入り、この日の立ち会いは1110ドル前後でスタート。ただ、主要な米経済指標の発表はなく、新規材料も乏しかった事から、終日小動きとなった。



連休明け国内金相場は週末(17日)・週明け(20日)の海外相場が大きく値を下げた事を映して大幅続落。小売ベースでは1gあたり4,807円(-166円)と、4営業日続落し一段安へ軟化。直近の安値を下抜き、昨年末12月1日相場以来およそ7か月ぶりの安値に調整されました。










【17日パラジウム相場】週末17日のNYパラジウム相場は、引き続きドル高進行に相場を圧迫され4日続落。中心限月の9月限は1トロイオンス619.00ドル(-12.95ドル)と、前日に付けた直近安値を再度下抜き、中心終値では2012年11月12日相場以来およそ2年8カ月ぶりの安値で取引を終了。この日のパラジウム相場は、前日相場同様に米の利上げ観測を意識したドル高に相場を圧迫され序盤より売りが先行した。また、この日発表された米の経済指標(6月米消費者物価指数・6月米住宅着工件数)が事前予想を大きく上回り良好な内容となった事から、ドルは一段と買い進められ、他貴金属同様にパラジウムも売りが加速し下げ幅を拡大した。その後は売り過剰感から、一時的に安値拾いの買い戻しや、米欧の株価上昇を好感しやや持ち直す場面もあったが、軟調に推移した原油相場や、プラチナの大台割れを嫌気した売りが上値を抑え、結局この日もマイナス圏で取り引きを終えた。

週間5営業日のパラジウムは、ここ最近のリスク要因となっていたギリシャの財務問題や、中国の株価急落への警戒感がやや後退し、市場の関心が米の利上げ時期に移行した事によるドル高に相場を圧迫され軟調に推移。週発13日は、最近の売り過剰感から一時的に買い戻され続伸したものの、以降4日間は連日で売りが優勢となり、週末17日では直近安値を下抜いておよそ2年8ヶ月ぶり(2012年11月12日相場来)の安値を付けた。週末終値(17日相場:619.00ドル)では、前週10日終値(650.35ドル)に対して1トロイオンス-31.35ドル(-4.8%)と、10週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス641.98ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NYパラジウム相場 先週の値動き(7月13日~7月17日)》

07/13   658.95ドル  (+8.60ドル)

07/14   657.10ドル  (-1.85ドル)

07/15   642.90ドル  (-14.20ドル)

07/16   631.95ドル  (-10.95ドル)

07/17   619.00ドル  (-12.95ドル)
※前週10日終値比:1トロイオンス-31.35ドル(-4.8%)

5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス641.98ドル


【20日パラジウム相場】週明け20日のNYパラジウム相場は、引き続きドル高に相場を圧迫され軟調に推移。中心限月の9月限は1トロイオンス612.05ドル(-6.95ドル)と5営業日続落し、前日同様およそ2年8ヶ月ぶり(2012年11月12日相場来)の安値水準を継続して取り引きを終了。この日のパラジウムは、時間外取引で下げ幅を拡大した金の売りにつられたほか、米国の年内利上げ観測などを背景にドルの先高観を意識した売り圧力から下げ幅を拡大し、一時600ドルを割り込む場面もあった。ただ、その後は売り過剰感や、ドル高の一服、米の株価上昇を好感され600ドルに戻すなど相場は再び上昇。また、ギリシャ情勢の改善も支援材料となり610ドルまで回復するも、この日は主要な経済指標の発表もなく、新規材料に乏しかった事から買いは続かず、結局売りが優勢で取り引きを終えた。9月限のパラジウムの値動きは、高値618.50ドル、安値595.00ドル、終値612.05ドル。
ギリシャでは、20日から銀行の窓口が3週間ぶりに営業を再開。6-7月に滞納していた国際通貨基金(IMF)への返済は完了し、20日期限の欧州中央銀行(ECB)保有の国債も償還した。


連休明けの国内パラジウムは、引き続き調整地合いとなった週末(17日相場)・週明け(20日相場)のNY市場を映して大幅続落。小売では1gあたり2,737円(-114円)と、4日続落し一段安へ軟化。再び直近安値を下抜き、昨年3月4日相場以来およそ1年3か月ぶりの安値水準となりました。




現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:45現在の金相場は1トロイオンス1104.95ドル、パラジウムは606.75ドル、為替は1$124円41銭前後の値動きで推移しております。

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