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【金相場】14日のNY金相場は、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1153.50ドル(-1.90ドル)と、4営業日続落して取引きを終了。この日の金相場は、朝方発表された米の経済指標(6月小売売上高・6月輸入物価指数)が、それぞれ低調な内容となり予想外に落ち込んだ事から、金は一時的に買われ堅調に推移した。また、外為市場ではドルがユーロに対して売られた事も、割安感に繋がり相場の支援材料となった。しかし、一定の買いが入り上昇した後は、再びドル高に上値を抑えられたほか、米欧の株式相場が上昇している事を眺めた資金流出により、徐々に上げ幅を縮小。また、イエレン(FRB)議長の議会証言を15日・16日に控えた様子見から、取引き終盤はジリ安となり、結局この日もマイナス圏で引けた。
市場は15・16両日に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長による半期年次議会証言に関心が高まっており、今後の利上げに関するより具体的な内容が示されるかに注視している。
国内の金相場は小幅安となったNY市場を映して軟調に推移。小売ベースでは1gあたり4,991円(-18円)と、昨日の上げ幅をそのまま値戻し、4営業日ぶりにマイナスに転じました。
《7月現在の金相場価格推移(小売)》
07/15 4991円 (-18円)
07/14 5009円 (+18円)
07/13 4910円 (-54円)
07/10 4953円 (+43円)
07/09 4910円 (-54円) ※最安値
07/08 4964円 (-69円)
07/07 5033円 (-8円)
07/06 5041円 (+8円)
07/03 5033円 (-14円)
07/02 5047円 (+6円) ※最高値
07/01 5041円 (-17円)
直近10日間の金相場平均価格:5001円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、前日までの上昇に対する利益確定売りに押され3営業日ぶりに小反落。中心限月の9月限は1トロイオンス657.10ドル(-1.85ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ、3営業日ぶりにマイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの買い優勢の流れを引き継ぎ序盤は小高く推移した。一方、朝方発表された、米の6月小売売上高が予想外の減少となり、6月輸入物価指数もマイナスとなったことから、売り買いが交錯。低調な内容となった指数を背景に売りが出たが、外為市場ではドルがユーロに対して軟調となった事から割安感が生じ買いを促した。その後は、リスク選好から米欧の株式相場が堅調に推移したほか、原油相場の上昇を眺め、パラジウムも買われるも、再びドルが上昇する場面では上値を抑えられ相場は反転。また、下落に転じたプラチナの値動きにつられた事や、前日までの利益確定売りに押され、この日は小幅ながら3営業日ぶりに値を下げて取引きを終えた。
国内のパラジウムはマイナスに転じた海外相場を映して反落。小売では1gあたり2,926円(-27円)と、3営業日ぶりに値を下げマイナスに転じました。
《7月現在までのパラジウム相場価格推移(小売)》
07/15 2926円 (-27円)
07/14 2953円 (+64円)
07/13 2889円 (+65円)
07/10 2824円 (-16円) ※最安値
07/09 2840円 (-38円)
07/08 2878円 (-151円)
07/07 3029円 (+16円)
07/06 3013円 (-65円)
07/03 3078円 (-27円)
07/02 3105円 (+119円) ※最高値
07/01 2986円 (+33円)
本日までの7月のパラジウム相場平均価格:2956円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1156.85ドル、パラジウムは656.45ドル、為替は1$123円44銭前後の値動きで推移しております。