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【金相場】週明け13日の金相場は、ギリシャと欧州連合(EU)が金融支援協議を始めることに条件付きで合意に達したことを受け、外為市場ではドルがユーロに対して上昇した事から、売りが優勢となり続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1155.40ドル(-2.50ドル)と、小幅ながら値を下げ3日続落して取引きを終了。12日から13日にかけて開催されたユーロ圏首脳会議において、ギリシャ金融支援の協議開始で合意に至ったことを受け、安全資産としての金の買い需要が後退。また、同時に外為市場ではユーロ安・ドル高が進行し、ドル建ての金は相場を圧迫されたほか、投資家のリスク選好姿勢の強まりを反映して米欧株価が上昇する中、金相場は軟調に推移した。売り一巡後は、安値拾いやドル高一服を背景に再び買い戻されるも、市場が安定すれば米国が利上げを実施しやすくなるとの見方が出た事が上値を抑え、結局プラス圏に浮上する事は出来ず、この日も売りが優勢で取引きを終えた。
世界市場を覆っていた先行き不透明感がやや和らぎ、市場の関心は再び米の利上げ時期に焦点が集まりつつあり、先週末に開かれた公演でイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「年内の利上げが適切」と改めて表明したことも再認識された。
国内の金相場は引き続き海外相場では小幅に下振れたものの、為替が円安に振れた事を背景に値を伸ばし上昇。小売ベースでは1gあたり5,009円(+18円)と、この日を含め3営業日続伸し、先週7日相場以来1週間ぶりの高値に値戻しました。
《7月現在の金相場価格推移(小売)》
07/14 5009円 (+18円)
07/13 4910円 (-54円)
07/10 4953円 (+43円)
07/09 4910円 (-54円) ※最安値
07/08 4964円 (-69円)
07/07 5033円 (-8円)
07/06 5041円 (+8円)
07/03 5033円 (-14円)
07/02 5047円 (+6円) ※最高値
07/01 5041円 (-17円)
直近10日間の金相場平均価格:5002円/g
【パラジウム相場】週明け13日のNYパラジウム相場は、ギリシャと欧州連合(EU)が金融支援協議を始めることに条件付きで合意したことを好感され上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス658.95ドル(+8.60ドル)と、2営業日続伸し、月初の2日相場以来およそ10日ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日は、ギリシャが債権団との間で新たな救済資金の確保に必要な合意に達し、原材料需要を損なうとの懸念が緩和した事を好感され、工業用金属は軒並み上昇。パラジウムも序盤より買いが先行し、一時670ドルまで急伸する場面もあった。一方で、外為市場ではユーロ安・ドル高が進行。市場が安定すれば米国が利上げを実施しやすくなるとの見方が出た事がドル買いを活発化し、ドル建てのパラジウムは上値を抑えられた。ただ、市場では再びリスクを選好する動きが強まり、米欧の株式相場が上昇したほか、中国株価の落ち着きも安心材料となり、この日も買いが優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、海外相場の上伸や、為替が円安に振れた事を映して続伸。小売ベースでは1gあたり2,953円(+64円)と、大きく反発した前日相場と同額を伸ばし堅調に推移しました。混迷していたギリシャ情勢に一先ずの安心感が伝わり、2日連続で大きく値を伸ばしたパラジウムは、最近の安値推移から持ち直し、先週7日相場以来1週間ぶりの高値に回復しました。
《7月現在までのパラジウム相場価格推移(小売)》
07/14 2953円 (+64円)
07/13 2889円 (+65円)
07/10 2824円 (-16円) ※最安値
07/09 2840円 (-38円)
07/08 2878円 (-151円)
07/07 3029円 (+16円)
07/06 3013円 (-65円)
07/03 3078円 (-27円)
07/02 3105円 (+119円) ※最高値
07/01 2986円 (+33円)
本日までの7月のパラジウム相場平均価格:2960円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1157.10ドル、パラジウムは659.25ドル、為替は1$123円50銭前後の値動きで推移しております。