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【金相場】週明け15日のNY金相場は、前2営業日の下落を受けた反動買いや、ギリシャの債務危機を背景に逃避先として買いを集め反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1185.80ドル(+6.60ドル)と、3営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、最近の下落を受けた安値拾いから、序盤より買いが先行し堅調に推移。また、週末14日に行われたギリシャ政府と国際債権団の債務協議が決裂したことで、ギリシャの債務不履行や、ユーロ圏離脱の懸念が一段と強まった事から、株などのリスク商品に売り圧力が高まる一方、安全資産とされる金に買いが集まった。このほか、朝方発表された6月NY連銀製造業景況指数が大きく落ち込んだ事や、5月鉱工業生産も予想を下振れ低調な内容となった事から外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移。ドル建ての金は割安感からも買われ上げ幅を拡大した。その後は、16日―17日の2日間に渡って開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容を見極めたいとした様子見から積極的な売買は控えられ、引けにかけては小動きな相場展開となった。中心8月限の値動きは、高値1190.20ドル、安値1171.90ドル、終値1185.80ドル。
国内の金相場は週明けの海外相場が上昇に転じた事を映して反発。小売ベースでは1gあたり5,124円(+13円)と、プラスに転じ堅調に推移しました。
《直近10営業日の金相場価格推移(小売)》
06/16 5124円 (+13円)
06/15 5111円 (-4円)
06/12 5115円 (+5円)
06/11 5110円 (-22円) ※最安値
06/10 5132円 (+8円)
06/09 5124円 (-23円)
06/08 5147円 (+17円)
06/05 5130円 (-30円)
06/04 5160円 (-27円)
06/03 5187円 (±0円) ※最高値
直近10日間の金相場平均価格:5134円/g
【パラジウム相場】週明け15日のNYパラジウム相場は、低調な内容となった米の経済指標や、ギリシャの債務問題への先行きを警戒した売りに押され続落。中心限月の9月限は1トロイオンス734.15ドル(-4.00ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調に推移した先週末の流れを引き継ぎ序盤より小安く推移。途中、この日発表された米の経済指標(6月NY連銀製造業景気指数・5月鉱工業生産)が、それぞれ予想に反して冴えない内容となった事から、需要後退を意識した売りが出た一方で、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移した事からパラジウムに割安感が広がり買い戻された。しかし、この日の高値740ドルを付けた後は、ギリシャの債務問題への警戒感から徐々に上げ幅を縮小。リスクオフの台頭から、米欧をはじめ世界的な株式相場の下落を嫌気した売りにも相場を圧迫され、結局この日もマイナス圏に沈んで取引きを終えた。この日を含め3営業日続落したパラジウムは、中心終値では3月30日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの安値となった。
国内のパラジウムは引き続き弱地合いとなったNY市場を映して2日続落。小売では1gあたり3,267円(-10円)と、4月9日相場と並び、およそ2ヵ月ぶりの安値まで値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/16 3267円 (-10円) ※最安値
06/15 3277円 (-38円)
06/12 3315円 (+21円)
06/11 3294円 (-27円)
06/10 3321円 (-27円)
06/09 3348円 (-49円)
06/08 3397円 (+22円)
06/05 3375円 (-5円)
06/04 3380円 (-43円)
06/03 3423円 (-33円) ※最高値
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3340円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:50現在の金相場は1トロイオンス1185.90ドル、パラジウムは735.35ドル、為替は1$123円63銭前後の値動きで推移しております。