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【金相場】10日のNY金相場は、ドルが軟調に推移した事による割安感や、ギリシャの金融支援を巡る先行き不安の高まりを背景に買われ3営業日続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1186.60ドル(+9.00ドル)と、中心終値では2日相場以来およそ1週間ぶりの高値を付け、1日の上げ幅では1ヶ月振りの大きさで取引きを終了。この日の金相場は、ギリシャの債務不履行懸念や、ユーロ離脱の可能性も視野に入れた逃避買いが活発化し序盤より堅調に推移。また、外為市場では日銀総裁の発言をきっかけに対主要通貨での円高が急ピッチで進行。ドイツ国債利回りの上昇なども加わり、ドルは対ユーロでも下落したため、ドル建てで取引される金に割安感が強まり上げ幅を拡大した。ただ、この日の高値1191.80ドルまで上伸した後は利益確定売りや、欧米株式相場が大幅高となったことで、金はやや上げ幅を縮小した。1週間振りの高値となったこの日の金(中心8月限)の値動きは、高値1191.80ドル、安値1174.30ドル、終値1186.60ドル。
国内の金相場は海外相場では堅調に推移したものの、為替が円高・ドル安に振れた事を受け反落。小売ベースでは1gあたり5,110円(-22円)と、マイナスに転じ軟調に推移しました。
《直近10営業日の金相場価格推移(小売)》
06/11 5110円 (-22円) ※最安値
06/10 5132円 (+8円)
06/09 5124円 (-23円)
06/08 5147円 (+17円)
06/05 5130円 (-30円)
06/04 5160円 (-27円)
06/03 5187円 (±0円) ※最高値
06/02 5187円 (+14円)
06/01 5173円 (+27円)
05/29 5146円 (+8円)
直近10日間の金相場平均価格:5150円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、全体的に小動きな展開で推移した中、ドル安による割安感や、株式相場の大幅高を背景に買われ8営業日ぶりに反発。中心限月の9月限は1トロイオンス743.50ドルと、前日比3.60ドル高で取引きを終了。この日のパラジウムは、最近の下落を受けた安値反動から買われ序盤より買いが先行した。一方、引き続きギリシャ問題への先行き不透明感が相場の重しとなり売り買いが交錯したが、外為市場では日銀総裁の発言をキッカケにドル・円主導のドル安が進行。ドルはユーロに対しても下落し、割安感を受けたパラジウムは他貴金属同様に上昇した。途中、中国経済の成長鈍化懸念や、同国の自動車販売台数の減少を受けた需要後退観測から売りに転じる場面もあったが、原油相場の上昇や、米欧の株式相場が大幅高となった事を眺めて切り返し、プラス圏を維持して取引きを終えた。
国内のパラジウムは海外相場では小反発したものの、円高要因から引き続き調整地合いとなり3日続落。小売では1gあたり3,294円(-27円)と、4月23日相場以来の安値に軟化し、昨日同様およそ1か月半ぶりの安値水準で推移しております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/11 3294円 (-27円) ※最安値
06/10 3321円 (-27円)
06/09 3348円 (-49円)
06/08 3397円 (+22円)
06/05 3375円 (-5円)
06/04 3380円 (-43円)
06/03 3423円 (-33円)
06/02 3456円 (-5円)
06/01 3461円 (-27円)
05/29 3488円 (±0円) ※最高値
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3394円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1187.20ドル、パラジウムは745.50ドル、為替は1$123円05銭前後の値動きで推移しております。