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【金相場】9日のNY金相場は、新規材料も乏しく全体的に薄商いとなった中、ギリシャの財政問題への先行き不透明感や、最近の下落を受けた安値拾いから買われ続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1177.60ドルと、前日比4.00ドル高で取引きを終了。この日の金相場は、序盤より売り買いまちまちと小動きな展開で推移した中、最近の下落を受けた安値反動から買われ堅調に推移した。また、引き続きギリシャの金融支援問題の先行き不透明感が意識されたほか、欧米の長期金利が依然として不安定なことも支援材料となり、逃避目的で買われやすい金に資金が流入。一時1180ドル超まで上昇する場面もあった。ただ、この日は目立った材料がなく、その後は小動きな展開が続きレンジ内で推移。米国が9月にも利上げに踏み切るとの観測も根強く、ドルの先高観から上値は重かった。2営業日続伸したこの日の金相場(中心8月限)の値動きは、高値1182.30ドル、安値1173.20ドル、終値1177.60ドルとなった。
国内の金相場は堅調に推移したNY市場映し小高く推移。小売では1gあたり5,132円(+8円)と、小幅ながら値を上げ小反発となりました。
《直近10営業日の金相場価格推移(小売)》
06/10 5132円 (+8円)
06/09 5124円 (-23円) ※最安値
06/08 5147円 (+17円)
06/05 5130円 (-30円)
06/04 5160円 (-27円)
06/03 5187円 (±0円) ※最高値
06/02 5187円 (+14円)
06/01 5173円 (+27円)
05/29 5146円 (+8円)
05/28 5138円 (+20円)
直近10日間の金相場平均価格:5152円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、中国の景気後退懸念や、ギリシャ不安の高まりを背景に売られ7営業日続落。中心限月の9月限は1トロイオンス739.90ドル(-3.85ドル)と、前日同様に中心終値では、3月31日相場以来およそ2ヶ月ぶりの安値水準で取引きを終了。序盤のパラジウムは、前日まで弱地合いが続いていた反動から買いが先行し小高く推移。また、堅調に推移している金やプラチナの値動きや、原油相場高を眺めて、パラジウムも上げ幅を伸ばし一時750ドル超まで上昇した。しかしその後は、長引くギリシャ問題の先行き不透明感が意識されたほか、中国の5月の消費者物価(CPI)が低調となった事から、同国の景気減速を懸念した売りに押され相場は反転。このほか、アジア、欧州圏の株式相場が軒並み下落した事や、米欧の長期金利が依然として不安定なことも売り材料となり、そのままマイナス圏に沈んで取引きを終えた。この日を含め7営業日連続安となったパラジウムは、昨年1月末(1月22日〜2月4日相場)以来では最長となった。
国内のパラジウムは引き続き調整地合いとなった海外相場安を映し2日続落。小売では1gあたり3,321円(-27円)と、4月28日相場以来およそ1か月半ぶりの安値に軟化しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/10 3321円 (-27円) ※最安値
06/09 3348円 (-49円)
06/08 3397円 (+22円)
06/05 3375円 (-5円)
06/04 3380円 (-43円)
06/03 3423円 (-33円)
06/02 3456円 (-5円)
06/01 3461円 (-27円)
05/29 3488円 (±0円) ※最高値
05/28 3488円 (+32円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3414円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1177.85ドル、パラジウムは741.65ドル、為替は1$124円54銭前後の値動きで推移しております。