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【金相場】3日のNY金相場は、ギリシャの債務問題をめぐる進展期待や、米欧の株式相場の上昇に相場を圧迫され反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1184.90ドル(-9.50ドル)と、中心終値ではおよそ3週間ぶり(5月11日相場来)の安値で取引きを終えた。この日の金相場は、序盤より前日の上昇を受けた反動売りに押され軟調に推移。また、発表された米の経済指標(5月ADP民間雇用者数)が、上振れた事も売り材料となり相場を圧迫された。その後、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、政策金利の据え置きを決定した理事会後の記者会見で、金融緩和の継続を言明。「最近のユーロ圏債券の利回り上昇を理由に金融政策スタンスを調整する必要はない」との認識を示したことから、ユーロは対ドルではおよそ2週間ぶりの高値に上昇し、ドル安を受けた金相場は一時的に切り返され買い戻される場面があった。しかし、ギリシャ支援協議への楽観的な見通しの広がりから、安全資産としての金は売りが進んだほか、米欧の株式相場が軒並み上昇した事も要因となり、この日は3週間ぶりの安値に沈んで取引きを終えた。
国内の金相場は弱地合いとなったNY相場安を映して軟調に推移。小売では1gあたり5,160円(-27円)と6営業日ぶりに値を下げ、最近の過熱感が一服しました。
《直近10営業日の金相場価格推移(小売)》
06/04 5160円 (-27円)
06/03 5187円 (±0円) ※最高値
06/02 5187円 (+14円)
06/01 5173円 (+27円)
05/29 5146円 (+8円)
05/28 5138円 (+20円)
05/27 5118円 (-15円)
05/26 5133円 (+11円)
05/25 5122円 (+17円)
05/22 5105円 (-14円) ※最安値
直近10日間の金相場平均価格:5147円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は続落。中心限月の9月限は1トロイオンス758.00ドル(-10.55ドル)と4営業日続落し、中心終値ではおよそ2ヶ月ぶりの安値で取引きを終了。序盤のパラジウムは軟調に推移した前日までの安値反動や、米の自動車販売の増加観測を背景に買われ小高く推移した。しかし、発表された米の経済指標や、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の声明を受けて、他貴金属同様に相場は次第に売りが優勢の展開に。また、ドル高を背景に米国の輸出関連・製造業への警戒感が広がったほか、世界経済の成長減速が意識された事も売り材料となり相場を圧迫した。途中、ドルがユーロに対して軟調に推移した事や、米欧の株式相場が堅調に推移しているのを眺めて買い戻しが入ったが、原油相場の下落を嫌気した売りに押され、そのまま安値圏で取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は引き続き軟調に推移した海外相場を映して続落。買取では1gあたり3,380円(-43円)と4営業日続落し、先月21日相場以来およそ2週間ぶりの安値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(小売)》
06/04 3380円 (-43円) ※最安値
06/03 3423円 (-33円)
06/02 3456円 (-5円)
06/01 3461円 (-27円)
05/29 3488円 (±0円) ※最高値
05/28 3488円 (+32円)
05/27 3456円 (+22円)
05/26 3434円 (+16円)
05/25 3418円 (+27円)
05/22 3391円 (+11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3440円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1184.25ドル、パラジウムは756.50ドル、為替は1$124円48銭前後の値動きで推移しております。