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【金相場】20日のNY金相場は前日の下げによる反動や、ギリシャの財政問題への不透明感から買われ小反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1208.70ドル(+2.00ドル)と、小幅ながら値を上げプラスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、引け後に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の4月議事録を見極めたいとした動きから、全体的に薄商いとなった中、序盤はドル高進行に相場を圧迫され小安く推移した。しかしその後は、前日の下げに対する反動から買い戻された事や、財政難に陥っているギリシャへの先行き不安から、安全資産として金は買われプラス圏に浮上。このほか株式相場の下落や、原油相場の上昇、ドル買いが一服した事も支援材料となり、一時1210ドル超まで上昇する場面もあったが、間もなく公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の4月議事要旨を控えて様子見が強まった事から上値は限定的となり、小幅高で引けた。
通常取引き終了後に発表された、連邦公開市場委員会(FOMC、4月28-29日開催)の議事録では、多くの参加者が6月に利上げする可能性は低いとみていたことが明らかになった。また、大半の参加者が、米経済は第1・四半期の減速の後に緩やかに拡大し、労働市場も改善するとの見通しを示したことも明らかとなった。今回の議事要旨を受け、利上げを急がないとした思惑が強かった事から、金は引け後の時間外に買いが膨らみ上げ幅を拡大した。
国内の金相場はプラスに転じた海外相場を映して反発。小売ベースでは1gあたり5,119円(+23円)と昨日の下げ幅をほぼ戻し、再び直近高値圏(2月10日相場以来およそ3ヵ月ぶりの高値水準)まで値戻しました。
《5月現在の金相場価格推移(小売)》
05/21 5119円 (+23円)
05/20 5096円 (-28円)
05/19 5124円 (+24円) ※最高値
05/18 5100円 (+8円)
05/15 5092円 (+29円)
05/14 5063円 (+56円)
05/13 5007円 (+22円)
05/12 4985円 (-10円)
05/11 4995円 (+31円)
05/08 4964円 (-21円)
05/07 4985円 (+25円)
05/01 4960円 (-57円) ※最安値
本日までの5月の金相場平均価格:5041円/g
【パラジウム相場】20日のNYパラジウム相場は3営業日ぶり反発。中心限月の6月限は1トロイオンス776.85ドル(+1.70ドル)と、小幅ながら値を上げ3営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調に推移していた前日までの安値反動から、時間外取引きより買いが優勢となり上昇。その後、通常取引き開始後はドル高の進行から相場を圧迫され売り戻されたほか、ギリシャ財政を巡り先行き不安の広がりからも売りを促し、相場は再び売りが優勢の弱地合いとなった。ただ、売り一巡後は安値拾いの買いや、ドル高が一服した場面で買われたほか、上昇した金やプラチナの追随買い、原油相場の上昇が支援材料となり、結局終値では3営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は海外相場では小幅ながら3営業日ぶりに反発したものの小安く推移し反落。小売では1gあたり3,380円(-5円)と、ほぼ変わらずの横ばいとなりました。
《5月現在のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/21 3380円 (-5円)
05/20 3385円 (+10円)
05/19 3375円 (-11円)
05/18 3386円 (+38円)
05/15 3348円 (-21円)
05/14 3369円 (-11円)
05/13 3380円 (+5円)
05/12 3375円 (-59円)
05/11 3434円 (+76円) ※最高値
05/08 3358円 (-39円)
05/07 3397円 (+55円)
05/01 3342円 (-1円) ※最安値
本日までの5月のパラジウム相場平均価格:3377円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1213.35ドル、パラジウムは779.45ドル、為替は1$121円13銭前後の値動きで推移しております。