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【金相場】週末15日のNY金相場は、冴えない内容となった米の経済指標を背景に買われ小幅続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1225.30ドル(+0.10ドル)と、ほぼ横ばいながら4営業日続伸して取引きを終了した。序盤の金相場は、最近の上昇を受けた利益確定売りに押され軟調に推移。その後、米NY連銀より発表された5月のNY州製造業景況指数は3.09と、4カ月ぶりに上昇した一方で、鉱工業生産、設備稼働率、ミシガン大学消費者態度指数が、それぞれ市場予想には届かず冴えない内容となった事で、ドル売り・ユーロ買いが進行。ドル建ての金相場は割安感から買い戻されたほか、このところの弱い経済指標を受けて、米の利上げ時期の後ずれ観測の高まりからも買いを促した。ただ、今週に入り上昇が続いてきたため、ドルが下げ渋る場面では利益確定目的や、週末を前にした調整売りが出た事で上値も抑えられ、小幅高でこの日の取引きを終えた。前日におよそ3カ月ぶりの高値をつけるなど一段高で推移した今週の金相場は、週間ベースでは1月半ば以来の大幅上昇となった。
今週5営業日の金相場は、11日を除いて全日プラス圏で推移するなど買いが優勢となった。週初11日はマイナスに転じたものの、以降は弱い内容となった米の経済指標を映して買いが活発化し、本日までに4営業日続伸するなど堅調地合いとなった。週末終値(1225.30ドル)では、前週末8日終値(1188.90ドル)に対して、1トロイオンス+36.40ドル(+3%)と、2週連続プラスで越週。(2週の上げ幅は+50.80ドルと、率では+4.2%)また、週間ベースでは1月半ば以来の大幅な上げとなり、価格水準を切り上げた。週間5営業日の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(5月11日~5月15日)
05/11 1183.00ドル (-5.90ドル)
05/12 1192.40ドル (+9.40ドル)
05/13 1218.20ドル (+25.80ドル)
05/14 1225.20ドル (+7.00ドル)
05/15 1225.30ドル (+0.10ドル)
※前週末8日相場比:1トロイオンス+36.40ドル(+3%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1208.82ドル
国内の金相場は、先週末の海外相場高を映して続伸。小売ベースでは1gあたり5,100円(+8円)と、3月半ば以降では最長の4日連続高となり、3月2日相場以来およそ2ヶ月半ぶりの高値へ価格水準を切り上げました。
【パラジウム相場】週末15日のNYパラジウム相場は急反発。中心限月の6月限は1トロイオンス794.95ドル(+15.45ドル)と、下げに転じた前日相場から買い戻され、週間高値を付けて取引きを終了した。この日のパラジウム相場は、売りが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤は軟調に推移。ただ、売りが一巡した後は、安値拾いの買い戻しや、発表された米の経済指標(鉱工業生産、ミシガン大学消費者態度指数)が、冴えない内容となった事で、ドル安進行を受けた割安感からも買いを誘いプラス圏に浮上した。また同様に、金が下げ幅を縮小し持ち直された事や、プラチナの上昇、原油相場の切り返しも支援材料となり、この日は週間高値を付けて取引きを終えた。
週間5営業日のパラジウムは、値を上げた日が3日(12日・13日・15日)、下げた日が2日(11日・14日)と、売り買いまちまち。週末終値(15日相場:794.95ドル)では、前週末終値(8日相場:802.35ドル)に対して1トロイオンス-7.40ドル(-0.9%)と、3週間ぶりにマイナスで越週。5営業日の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(5月11日~5月15日)》
05/11 780.45ドル (-21.90ドル)
05/12 785.15ドル (+4.70ドル)
05/13 789.40ドル (+4.25ドル)
05/14 779.50ドル (-9.90ドル)
05/15 794.95ドル (+15.45ドル)
※前週末比:1トロイオンス-7.40ドル(-0.9%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス785.89ドル
国内のパラジウム相場は、プラスに転じた先週末の海外相場高を映して反発。小売では1gあたり3,386円(+38円)と、先週11日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻しました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:50現在の金相場は1トロイオンス1222.15ドル、パラジウム相場は790.05ドル、為替は1$119円74銭前後の値動きで推移しております。