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【金相場】週明け11日のNY金相場は、ドル高による割高感から相場を圧迫された事や、ギリシャ債務不安の後退から売りが優勢となり反落。中心限月の6月限は1トロイオンス1183.00ドル(-5.90ドル)と、先週末の上げ幅をほぼ消化しマイナスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、買いが優勢となった先週末の流れを引き継いだ事や、中国人民銀行の追加利下げが好感されたほか、ギリシャ金融支援協議に関するユーロ圏財務相会合をにらんだ安全資産としての逃避需要もあり、序盤はやや買いが優勢となった。しかし、その後にギリシャが国際通貨基金(IMF)から借り入れていた12日期限の約7億5000万ユーロの返済を終えたとの報道をきっかけに、相場は反転し売りが活発化。外為市場ではドル高・ユーロ安に振れた事も相場の重しとなり、一時1180ドルを割り込む場面もあった。売り一巡後は、安値拾いの買いや、株式相場の下落を受けた買い戻しから下げ幅を縮小するも、上昇する力に勢いはなくこの日はマイナス圏に沈下して取引きを終えた。
国内の金相場はマイナスに転じた週明けの海外相場を映して反落。小売ベースでは1gあたり4,985円(-10円)と、昨日付けた先月末(30日相場)以来およそ2週間ぶりの高値から値を落とし、マイナスに転じました。
《直近10営業日の金相場価格推移(小売)》
05/12 4985円 (-10円)
05/11 4995円 (+31円)
05/08 4964円 (-21円)
05/07 4985円 (+25円)
05/01 4960円 (-57円)
04/30 5017円 (+13円)※最高値
04/28 5004円 (+84円)
04/27 4920円 (-86円)※最安値
04/24 5006円 (+2円)
04/23 5004円 (-40円)
直近10営業日の金相場平均価格:4984円/g
【パラジウム相場】週明け11日のNYパラジウム相場は大幅反落。中心限月の6月限は1トロイオンス780.45ドル(-21.90ドル)と、先週末に急反発した高値反動や、中国の景気先行き不安から売りが広がり大幅安で取引きを終了。この日のパラジウム相場は、先週末(8日)におよそ2ヶ月ぶりの高値を付けた反動から、売りが先行し序盤より軟調に推移。また、ギリシャの債務問題や、中国の景気減速懸念が相場の重しとなり徐々に下げ幅を拡大した。一方、その後にギリシャ不安の後退観測から外為市場ではドル高に振れた事による割高感や、中国の4月の自動車販売台数が前年比-0.5%と減少した事による需要後退懸念、原油相場や株式相場の下落が重なり相場を圧迫された。売り一巡後は、再び買い戻される場面もあったが勢いは続かず、結局この日は先週末の上げ幅を消化して1週間ぶりの安値に戻して取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は軟調地合いとなった週明けの海外相場を映して反落。小売では1gあたり3,375円(-59円)と、直近高値を上抜いた昨日相場(3月13日相場以来およそ2ヵ月ぶりの高値)から、値を落としマイナスに転じました。
《直近10営業日のパラジウム相場価格推移(小売)》
05/12 3375円 (-59円)
05/11 3434円 (+76円)※最高値
05/08 3358円 (-39円)
05/07 3397円 (+55円)
05/01 3342円 (-1円)
04/30 3343円 (+27円)
04/28 3316円 (+17円)
04/27 3299円 (-6円)
04/24 3305円 (+33円)
04/23 3272円 (-49円)※最安値
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3344円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1184.55ドル、パラジウムは783.15ドル、為替は1$120円18銭前後の値動きで推移しております。