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【金相場】週明け25日のNY金相場は、米長期金利の高止まりや全体的に軟調となった商品相場に連れて売り優勢となり5営業日続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1896.00ドル(-38.30ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。インフレ高進への警戒感を強める米連邦準備制度理事会(FRB)は最近、積極的な金融引き締めを支持する姿勢を表明しており、市場では5月初旬の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の大幅利上げに踏み切るとの見方が優勢となっている。これを受け、米長期金利が約3年ぶりの高水準で推移しているほか、外国為替市場ではユーロなどの主要通貨に対してドルが買われる流れが継続。これらが利回りを生まず、ドル建てで取引される金商品の割高感となって相場を下押しした。また、新型コロナウイルス感染拡大が続く中国では、最大の経済都市・上海に続き、首都北京でもロックダウンが導入されるとの懸念が浮上。中国経済が冷え込めば、自動車用の排ガス触媒に用いられるパラジウムなどの需要が鈍化するとの観測から、貴金属全般に売りが広がったことも弱材料となった。
国内の金相場は、売り優勢となった週明けのNY相場を映し4日続落。買取ベースでは1gあたり8,527円(-193円)と、マイナス圏での値動きとなりました。インフレ高進や、地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、年初来では+1,268円(+14.8%)と、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/26 8,527円 (-193円)
04/25 8,720円 (-91円)
04/22 8,811円 (-6円)
04/21 8,817円 (-43円)
04/20 8,860円 (+2円)
04/19 8,858円 (+15円)
04/18 8,843円 (+83円)
04/15 8,760円 (+63円)
04/14 8,697円 (+33円)
04/13 8,664円 (+82円)
10日間の金相場平均価格:8,756円/g
【パラジウム相場】週明け25日のNYパラジウム相場は、中国の新型コロナウイルスの感染拡大による警戒感や、米国の大幅利上げ観測、ドル高が重しとなり3日続落。中心限月の6月限は1トロイオンス2122.10ドル(-254.20ドル)と、大きく値を下げて取引きを終了。中国では新型コロナの新規感染者が増加し、上海市で都市封鎖が長期化。25日は北京市などで同じ措置が実施されるとの観測が強まり、主要都市で行動制限が広がれば工業向けのパラジウム需要が伸び悩むと懸念された。中国の景気減速が世界景気を押し下げる可能性も意識され、パラジウムは原油など他商品同様に軟調となり売りが優勢となった。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な金融引き締めを支持する姿勢を示す中、金利差拡大への思惑から、外国為替市場ではドルが堅調を維持。ドル建てのパラジウムは割高感も重しとなった。
国内のパラジウム相場は、利確売りに押された週明けのNY相場を映し3日続落。買取では1gあたり9,785円(-737円)と、マイナス圏での値動きとなりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは高騰中。年初来から本日までにgあたり+1,931円(+19.7%)と、価格水準を切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/26 9,785円 (-737円)
04/25 10,522円 (-445円)
04/22 10,967円 (-72円)
04/21 11,039円 (+220円)
04/20 10,819円 (-110円
04/19 10,929円 (+297円)
04/18 10,632円 (+11円)
04/15 10,621円 (+264円
04/14 10,357円 (-38円)
04/13 10,395円 (-451円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,607円/g
10:40現在の金相場は1トロイオンス1905.35ドル、パラジウムは2173.70ドル、為替は1$127円66銭前後の値動きで推移しております。