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【金相場】週末8日のNY金相場は、供給逼迫が懸念される白金・パラジウムへの買いが波及し続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1945.60ドル(+7.80ドル)と、3月31日相場以来およそ1週間ぶりの高値で取引きを終了。なお、週間では+21.90ドル(+1.2%)となった。売り買い要因が交錯し、朝方までは前日終盤の水準付近でもみ合い。米金融引き締め加速観測を背景とした金利・ドルの上昇が重しとなる一方、インフレ高進懸念に伴うヘッジ買いが相場を支えた。しかし、午前の中ごろに買いが優勢となり、6月物は一時1952.20ドルまで上昇。ロンドン白金・パラジウム(LPPM)市場がロシアの2業者の登録停止を発表したことがきっかけとなり、両貴金属の主要生産国であるロシアからの供給が停滞するとの懸念から白金・パラジウム相場で買いが活発化し、金相場も連れ高となった。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映し4日続伸。買取ベースでは1gあたり8,497円(+84円)と、週末のNY相場が買い優勢で引けた流れを映し、国内でも5日続伸。連日で歴代高値を上抜き、史上最高値を再更新しました。インフレ高進や、地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/11 8,495円 (+84円)
04/08 8,411円 (+57円)
04/07 8,354円 (+23円)
04/06 8,331円 (+6円)
04/05 8,325円 (+56円)
04/04 8,269円 (-24円)
04/01 8,293円 (+4円)
03/31 8,289円 (+30円)
03/30 8,259円 (-76円)
03/29 8,335円 (-61円)
10日間の金相場平均価格:8,336円/g
【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、流通減少や需給逼迫への警戒感が一段と強まった事を受け急騰。中心限月の6月限は1トロイオンス2420.10ドル(+197.00ドル)と、2400ドル台に浮上し、終値では3月24日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。なお、週間では+152.60ドル(+6.3%)となった。欧州の貴金属業界団体のロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)がロシアの精錬会社との取引停止を発表したと報じられた事がきっかけに、今後の流通の減少や、先行き需給逼迫への警戒感から買いが殺到し、中心限月6月物は一時+11%急騰。また、ウクライナ情勢が悪化する中で日米欧が対ロシア制裁を強めているほか、ドル相場の上昇が一服したことも追い風となり上げ幅を拡大。相場は一時2465ドルまで上伸する場面もあった。
国内のパラジウム相場は、大幅高で引けた週末のNY相場を映し急騰。買取では1gあたり10,929円(+1,232円)と、大台の10,000円を大きく超えて、3月25日相場以来およそ3週間ぶりの高値を更新するなど一段高となりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは高騰中。年初来から本日までにgあたり+3,075円(+28.1%)と、価格水準を切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/11 10,929円 (+1232円)
04/08 9,697円 (+110円)
04/07 9,587円 (-170円)
04/06 9,757円 (-127円
04/05 9,884円 (-22円)
04/04 9,906円 (+160円)
04/01 9,746円 (-132円)
03/31 9,878円 (+280円)
03/30 9,598円 (-456円)
03/29 10,054円 (-358円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,904円/g
13:30現在の金相場は1トロイオンス1949.55ドル、パラジウムは2486.70ドル、為替は1$124円89銭前後の値動きで推移しております。