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【金相場】週明け14日のNY金相場は、ウクライナ情勢への緊迫化やインフレヘッジとして買いが広がり急伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1869.40ドル(+27.30ドル)と、7営業日続伸し、終値では昨年11月17日相場(1870.20ドル)以来およそ3ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。ウクライナ情勢は緊迫の度合いが増しており、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はTVインタビューで、「ごく間近に大規模な軍事行動が起きる確かな可能性」があると発言していた。これを受け、リスク回避目的から金相場は時間外取引より急騰し、相場は一時1876.50ドルまで上げ幅を拡大した。また、インフレ高進からヘッジ目的として金を買う動きも活発だった。途中アジア時間では一部で利確売りが出たが、ロシアによるウクライナ侵攻が一段と警戒されていることから、通常取引では再度買いが優勢となり、そのまま高値圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、堅調地合いを維持した週明けのNY相場を映して8日続伸と上げ幅を拡大。買取ベースでは1gあたり7,577円(+46円)と、連日で直近高値を上抜いて、2020年8月7日相場(7,676円)以来およそ1年6ヶ月ぶりの高値を更新しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
02/15 7,577円 (+46円)
02/14 7,531円 (+99円)
02/10 7,432円 (+32円)
02/09 7,400円 (+31円)
02/08 7,369円 (+39円)
02/07 7,330円 (+34円)
02/04 7,296円 (+27円)
02/03 7,269円 (+13円)
02/02 7,256円 (-9円)
02/01 7,265円 (+21円)
10日間の金相場平均価格:7,373円/g
【パラジウム相場】週明け14日のNYパラジウム相場は、ウクライナ情勢をめぐる警戒感から買いが殺到し急反発。中心限月の3月限は1トロイオンス2346.00ドル(+152.40ドル)と、最近の下げを埋め戻し、5ヶ月ぶりの高値水準に値戻して取引きを終了。ウクライナ情勢を巡り、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の発言を受けてパラジウムは時間外取引きより買いが殺到。先行きの供給不安が強く意識され相場は一気に2200ドル、2300ドルを突破し2391ドルと、心理的節目の2400ドル目前まで急騰した。その後、ロシアのラブロフ外相が欧州の安全保障対話の継続をプーチン大統領に進言したと伝わった事を受けて一部で利確売りが見られたが、午後に米政権がウクライナの在キエフ大使館を一時閉鎖し、業務を西部の都市に移すと発表されたのを機に、ロシアによるウクライナ侵攻への警戒感を掻き立てる形となり買い戻される展開となった。一部の欧米メディアは、ロシア軍の侵攻準備が16日に整うと伝えている。
国内のパラジウム相場は、マイナス圏での値動きとなり前日の急騰から一服。買取ベースでは1gあたり9,570円(-39円)と、前日の約5ヶ月半ぶり(昨年8月18日相場以来)の高値水準から値を落とし反落となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/15 9,570円 (-39円)
02/14 9,609円 (+314円)
02/10 9,295円 (+181円)
02/09 9,114円 (-82円)
02/08 9,196円 (-138円)
02/07 9,334円 (-77円)
02/04 9,411円 (-104円)
02/03 9,515円 (-6円)
02/02 9,521円 (+50円)
02/01 9,471円 (-105円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,404円/g
10:55現在の金相場は1トロイオンス1877.25ドル、パラジウムは2365.80ドル、為替は1$115円39銭前後の値動きで推移しております。