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【金相場】30日のNY金相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受けた早期の利上げ観測の強まりなどを背景に、売り優勢となり続落。中心限月の2月限は1トロイオンス1776.50ドル(-8.70ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。取引序盤では、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対するワクチン効果低下への警戒感から安全資産として金を買う動きが優勢だったが、パウエル議長の発言をきっかけに流れが反転。パウエルFRB議長は午前に行われた上院銀行委員会の証言で、インフレ高進が新型コロナウイルス危機に関連した「一時的要因」によるものというFRBの見解について、「撤回する良い時期だ」と言及。さらに、議長は「物価上昇がより幅広い項目にわたっている」と警戒感を示したことで、米国の利上げ前倒し観測が強まった。これを受けて米長期金利が上昇に転じ、外国為替市場では対ユーロでドルが急伸。金利を生まず、ドル建ての金商品は相場を圧迫されマイナス圏に反転した。
国内の金相場は、売り優勢となったNY相場を映しマイナス圏での値動きに。買取ベースでは1gあたり7,060円(-93円)と、4日続落となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
12/01 7,060円 (-93円)
11/30 7,153円 (-19円)
11/29 7,172円 (-64円)
11/26 7,236円 (-33円)
11/25 7,247円 (+14円)
11/24 7,255円 (-136円)
11/22 7,391円 (-67円)
11/19 7,458円 (-25円)
11/18 7,483円 (+20円)
11/17 7,463円 (+3円)
10日間の金相場平均価格:7,294円/g
【パラジウム相場】30日のNYパラジウム相場は、パウエル議長の議会証言を受けた売りに押され反落。中心限月の3月限は1トロイオンス1705.50ドル(-83.70ドル)と、マイナス圏に反転して取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は11月30日、資産購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)加速を金融当局として検討すべきだと述べるとともに、高進が続くインフレ動向について「一過性」の表現を取り下げた。これを受けて外国為替市場ではドルがユーロに対して急伸。また、長期金利も上昇したほか、株式も軟調となるなどリスク回避姿勢の高まりからパラジウムも連れ安となり売り優勢となった。また、11月の米消費者信頼感指数は、9カ月ぶりの低水準となるなど、インフレ高進と新型コロナウイルスの感染拡大で消費者の景気認識が弱まった事も意識される展開となった。
国内のパラジウム相場は、マイナスサイドに反転したNY相場を映し反落。買取では1gあたり6,980円(-231円)と、値を下げる展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/01 6,980円 (-231円)
11/30 7,211円 (+88円)
11/29 7,123円 (-401円)
11/26 7,524円 (-33円)
11/25 7,557円 (-127円)
11/24 7,684円 (-550円)
11/22 8,234円 (-319円)
11/19 8,553円 (-192円)
11/18 8,745円 (+66円)
11/17 8,679円 (+126円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,829円/g
14:25現在の金相場は1トロイオンス1786.90ドル、パラジウムは1786.75ドル、為替は1$113円47銭前後の値動きで推移しております。