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【金相場】3日のNY金相場は、良好な米国経済指標を背景に、ドル高の進行、長期金利の上昇などを眺めて売り押され反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1873.30ドル(-36.60ドル)と、前日に記録した約5ヶ月ぶりの高値から値を落として取引きを終了。前日に約5ヶ月ぶりの高値を更新するなど一段高となった流れを引き継ぎ、この日の金相場は時間外取引のアジア市場では買いが先行し、一時1912.30ドルまで値を伸ばすなど高寄りした。一方、この日発表された一連の米雇用指標が市場予想を上回る改善を示し、5月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数は過去最高となるなど、同国の景気回復が勢いづいているとの見方から、金融緩和策の早期縮小懸念が強まったほか、長期金利の上昇や、ドル買い・ユーロ売りが活発化する中、金は相場を圧迫されマイナスサイドに反転。また、このところ高値水準(1月7日相場以来およそ5ヶ月ぶり高値)で推移していた事もあって、持ち高調整目的の売りも出やすかった。ただ、終盤にかけては、翌4日に発表される5月の米雇用統計を控えて様子見ムードが広がった事や、安値圏では押し目買いも入る展開となった。
国内の金相場は、NY相場が約5ヶ月ぶりの高値から後退した事を受け、マイナス圏に反転。買取ベースでは1gあたり7,238円(-97円)と、前日に付けた約10ヶ月ぶり(2020年8月19日相場以来)の高値から値を下げ、上値追い一服となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
06/04 7,238円 (-97円)
06/03 7,335円 (+47円)
06/02 7,288円 (-15円)
06/01 7,303円 (-19円)
05/31 7,322円 (+23円)
05/28 7,299円 (+53円)
05/27 7,246円 (+14円)
05/26 7,232円 (+86円)
05/25 7,146円 (-35円)
05/24 7,181円 (+37円)
10日間の金相場平均価格:7,259円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、堅調な米国経済指標を背景にドル高が進んだ事や、長期金利の上昇、前日までの連騰に対する利確売りに押されマイナス圏へ反転。中心限月の9月限は1トロイオンス2826.60ドル(-42.00ドル)と、5営業日ぶりに反落して取引きを終了。この日のパラジウム相場は、買い地合いが継続した前日相場の流れを引き継ぎ、時間外取引のアジア市場では買いが先行し上伸。相場は一時2875.00ドルと、5月19日相場ぶりの高値まで上げ幅を拡大した。その後、朝方発表された米国雇用関連指数と、サービス業関連の指標が予想を上回る改善となり、外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りが活発化。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感が意識されたほか、前日までの連騰に対する利確売りや、長期金利の上昇、力強い経済指標を背景に米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和の縮小に向けた議論が再燃するとの見方が優勢となり相場を圧迫された。ただ、売り一巡後は安値拾いや、押し目買いが入り下げ幅を縮小した。
国内のパラジウム相場は、5営業日ぶりにマイナス圏に転じたNY相場を映し反落。買取では1gあたり10,934円(-61円)と、前日の上げ幅を消化し6営業日ぶりに反落しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/04 10,934円 (-61円)
06/03 10,995円 (+66円)
06/02 10,929円 (+66円)
06/01 10,863円 (+44円)
05/31 10,819円 (+44円)
05/28 10,775円 (+248円)
05/27 10,527円 (-77円)
05/26 10,604円 (+99円)
05/25 10,505円 (-182円)
05/24 10,687円 (-286円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,764円/g
11:45現在の金相場は1トロイオンス1874.10ドル、パラジウムは2842.55ドル、為替は1$110円19銭前後の値動きで推移しております。