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【金相場】26日のNY金相場は、イエメン情勢の緊迫化から逃避買いに相場を支えられ7営業日続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1204.80ドル(+7.80ドル)と、2日相場以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。イエメンの紛争拡大を受け、サウジアラビアと同国に同調するペルシャ湾岸諸国は26日、イエメンの反政府武装組織「フーシ」派への空爆を開始。新たな地政学的リスクの高まりを受けて、市場では警戒感が広がりリスクオフが台頭。安全資産として金は買われ上昇した。また、外為市場ではドルが主要通貨に対して軟調に推移し、ドル建ての金は割安感からも買いを広げ、一時1220ドル圏内まで急伸する場面もあった。その後、米の労働省から発表された週間新規失業保険申請件数が、前週比・市場予想を共に下回り減少した事から、ドル安が一服。相対的に金は相場を圧迫され上げ幅を縮小したが、米の株式相場が軟調に推移した事や、原油相場の急伸を眺めた買いに相場を支えられ、プラス圏を維持してこの日の取引きを終えた。
この日までに7日連続高と上値追いの展開となった金相場は、2012年8月以来では最長の上昇となり、節目となる1200ドルを回復したのは3月4日相場以来(3週間ぶり)となった。中心4月限の値動きは、高値1219.50ドル、安値1193.80ドル、終値1204.80ドル。
《3月現在のNY金相場価格推移(中心限月終値 $/toz)》
03/26 1204.8 (+7.8)
03/25 1197.0 (+5.6)
03/24 1191.4 (+3.7)
03/23 1187.7 (+3.1)
03/20 1184.6 (+15.6)
03/19 1169.0 (+17.7)
03/18 1151.3 (+3.1)
03/17 1148.2 (-5.0) ※最安値
03/16 1153.2 (+0.8)
03/13 1152.4 (+0.5)
03/12 1151.9 (+1.3)
03/11 1150.6 (-9.5)
03/10 1160.1 (-6.4)
03/09 1166.5 (+2.2)
03/06 1164.3 (-31.9)
03/05 1196.2 (-4.7)
03/04 1200.9 (-3.5)
03/03 1204.4 (-3.8)
03/02 1208.2 (-4.9) ※最高値
3月NY金相場平均価格:1176.0ドル/toz
国内の金相場は上値追いとなった海外相場を映して続伸。小売ベースでは1gあたり5,023円(+25円)と再び5,000円台に値戻すなど上げ幅を拡大し、直近では最長(昨年2014年2月相場以来)の7営業日続伸となりました。
《3月現在の金相場価格推移(小売)》
03/27 5023円 (+25円)
03/26 4998円 (+1円)
03/25 4997円 (+5円)
03/24 4992円 (+5円)
03/23 4987円 (+32円)
03/20 4955円 (+18円)
03/19 4937円 (+35円)
03/18 4902円 (-27円) ※最安値
03/17 4929円 (+5円)
03/16 4924円 (±0円)
03/13 4924円 (-5円)
03/12 4929円 (-21円)
03/11 4950円 (-29円)
03/10 4979円 (+24円)
03/09 4955円 (-97円)
03/06 5052円 (+6円)
03/05 5046円 (-5円)
03/04 5051円 (-31円)
03/03 5082円 (-22円)
03/02 5104円 (+43円) ※最高値
本日までの3月金相場平均価格:4,986円/g
年初来から3月現在までの各月の金相場の値動き。
(1月)
最高値:5,383円(1/23相場)
最安値:4,992円(1/5相場)
平均価格:5,186円 ※前月比:1gあたり+188円(+3.7%)
(2月)
最高値:5,254円(2/2相場)
最安値:5,019円(2/24相場)
平均価格:5,113円 ※前月比:1gあたり-73円(-1.4%)
(3月現在:20営業日)
最高値:5,104円(3/2相場)
最安値:4,902円(3/18相場)
本日までの平均価格:4,986円 ※前月比:1gあたり-127円(-2.5%)
年初来高値:5,383円(1/23相場)
年初来安値:4,902円(3/18相場)
年初来平均:5,093円
【パラジウム相場】26日のNYパラジウム相場は続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス773.35ドル(+7.95ドル)と2営業日続伸し、週間高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、外為市場でドルがユーロに対して軟調に推移した事から、序盤より買いが先行。また、イエメン情勢の緊迫化を受け、金や原油相場が上昇している事を眺めてパラジウムも上げ幅を拡大し、一時780ドル圏内まで上伸する場面もあった。その後、米の経済指標(週間新規失業保険申請件数)が、良好な内容となった事から、ドルの切り返しによる割高感から上げ渋るも、そのままプラス圏を維持してこの日の取引きを終えた。
《3月現在のNYパラジウム相場価格推移(中心限月終値 $/toz)》
03/26 773.35 (+7.95)
03/25 765.40 (+1.7)
03/24 763.70 (-7.0)
03/23 770.70 (-8.4)
03/20 779.10 (+13.3)
03/19 765.80 (+1.15)
03/18 764.65 (+2.5)
03/17 762.15 (-17.95) ※最安値
03/16 780.10 (-8.6)
03/13 788.70 (+1.75)
03/12 786.95 (-2.45)
03/11 789.40 (-14.7)
03/10 804.10 (-18.85)
03/09 822.95 (+4.8)
03/06 818.15 (-6.9)
03/05 825.05 (-5.6)
03/04 830.65 (-1.0)
03/03 831.65 (+0.55) ※最高値
03/02 831.10 (+11.6)
3月NYパラジウム相場平均価格:792.0ドル/toz
国内のパラジウムは前日の海外相場高を映して反発。小売では1gあたり3,288円(+5円)と、昨日の下げ幅を値戻し6営業日ぶりにプラスに転じました。
《3月現在のパラジウム相場価格推移(小売)》
03/27 3288円 (+5円)
03/26 3283円 (-6円) ※最安値
03/25 3289円 (-48円)
03/24 3337円 (±0円)
03/23 3337円 (±0円)
03/20 3337円 (-48円)
03/19 3385円 (+59円)
03/18 3326円 (-76円) ※最安値
03/17 3402円 (-27円)
03/16 3429円 (-27円)
03/13 3456円 (+5円)
03/12 3451円 (-48円)
03/11 3499円 (-59円)
03/10 3558円 (+16円) ※最高値
03/09 3542円 (±0円)
03/06 3542円 (±0円)
03/05 3542円 (±0円)
03/04 3542円 (-6円)
03/03 3548円 (+49円)
03/02 3499円 (+38円)
本日までの3月のパラジウム相場平均価格:3,430円/g
年初来から3月現在までの各月のパラジウム相場の値動き。
(1月)
最高値:3,445円(1/14相場)
最安値:3,202円(1/19相場)
平均価格:3,331円 ※前月比:1gあたり-91円(-2.8%)
(2月)
最高値:3,461円(2/27相場)
最安値:3,251円(2/2相場)
平均価格:3,348円 ※前月比:1gあたり+17円(+0.5%)
(3月現在:20営業日)
最高値:3,558円(3/10相場)
最安値:3,283円(3/26相場)
本日までの平均価格:3,430円 ※前月比:1gあたり+82円(+2.4%)
年初来高値:3,558円(3/10相場)
年初来安値:3,202円(1/19相場)
年初来平均:3,370円
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1202.25ドル、パラジウムは769.10ドル、為替は1$119円34銭前後の値動きで推移しております。