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【金相場】31日のNY金相場は、安値拾いやドルの上昇一服を手掛かりに買い戻しが入り反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1715.60ドル(+29.60ドル)と、前日の下げを埋め戻し3営業日ぶりに反発して取引きを終了。月末、四半期末に絡む持ち高調整を目的とした取引などで、この日は米長期金利の上昇が一服。外国為替市場でもドルが主要通貨に対して軟化し、割安感の生じた金に買い戻しが入った。また、前日の下げに対する値頃感が意識され安値拾いが入り易かった事もあって、相場は午前の早い段階で1700ドルの節目を回復。その後もジリ高で推移した。一方、朝方発表された3月の米経済指標はまずまず良好な内容となったが、バイデン大統領が行う成長戦略に関する演説に注目が集まり、市場の反応は乏しかった。
その後、通常取引終了後に行われたバイデン米大統領の演説で、8年間で2兆2500億ドル(約220兆円)規模をあてるインフラ投資計画を発表。演説で「数百万人の雇用を生み、中国との国際競争に勝てるようにする計画だ」と強調し、議会に早期実現を呼びかけた。
国内の金相場は、ドル高一服や安値拾いからプラス圏に反転したNY相場を映し大幅高。買取ベースでは1gあたり6,622円(+105円)と、前2日間の下げをほぼ埋めて、3営業日ぶりに急反発しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/01 6,622円 (+105円)
03/31 6,517円 (-59円)
03/30 6,576円 (-68円)
03/29 6,644円 (+36円)
03/26 6,608円 (-9円)
03/25 6,617円 (+42円)
03/24 6,575円 (-62円)
03/23 6,637円 (-6円)
03/22 6,643円 (+15円)
03/19 6,628円 (-51円)
10日間の金相場平均価格:6,607円/g
【パラジウム相場】31日のNYパラジウム相場は、ドル高の一服やテクニカル要因、他貴金属の上昇を眺めて買い優勢の展開となり大幅続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2619.90ドル(+50.90ドル)と、2600ドル台に戻し、直近高値を付けた26日相場(2676.10ドル)ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、安値拾いから買い優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ時間外取引より堅調に推移した。また、外国為替市場ではドル高が一服したほか、米国長期金利の上昇も一服した事が意識され上げ幅を拡大。加えて、民間雇用サービス会社ADPがまとめた民間就業者数は昨年9月以来の大幅な伸びとなり、シカゴ景況指数(PMI)も2年8カ月ぶりの高水準となるなど、経済指標がまずまず良好な内容となった事が好感され、相場は一時2624.50ドルまで上伸した。その後、原油や米国株の下げを眺めてやや上値を抑えられる場面もあったが、午後に予定されているバイデン大統領が行う成長戦略に関する演説に期待感が広がり、そのまま高値圏を維持して引けた。
その後、バイデン大統領は東部ペンシルベニア州ピッツバーグで演説し、2兆2500億ドル(約250兆円)規模のインフラ計画を打ち出した。バイデン政権にとって、先に成立した経済対策に続く大規模経済プログラムとなるが、比較的スムーズに議会を通過した経済対策と異なり、インフラ計画の議会審議は長期戦が見込まれる。
国内のパラジウム相場は、大幅続伸し堅調となったNY相場を映し急伸。買取では1gあたり10,153円(+192円)と、大台の10,000円台に値戻し、およそ1年1ヶ月ぶりの高値を記録した3月29日相場(10,258円)ぶりの高値に値戻すなど、最高値水準に再浮上する展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/01 10153円 (+192円)
03/31 9961円 (+220円)
03/30 9741円 (-517円)
03/29 10258円 (+209円)
0326 10049円 (+17円)
03/25 10032円 (+148円)
03/24 9884円 (-104円)
03/23 9988円 (-28円)
03/22 10016円 (-176円)
03/19 10192円 (+380円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,027円/g
11:35現在の金相場は1トロイオンス1716.80ドル、パラジウムは2623.55ドル、為替は1$110円70銭前後の値動きで推移しております。