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【金相場】17日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定の行方に注目が集まる中、方向感に乏しく小動きな展開に。中心限月の4月限は1トロイオンス1727.10ドル(-3.80ドル)と、横ばい圏ながら3営業日ぶりに反落して取引きを終了。FOMC結果発表前に米長期金利が上昇し、一時1.68%台に上昇。これがドル買いを支援し、割高感の生じた金相場を圧迫した。ただ、金融政策決定を前に積極的な売買は手控えられ、午後にかけて1720ドル台を底堅く推移した。
その後、午後に米連邦公開市場委員会(FOMC)声明と最新の経済・金利見通しが公表されると、金を買い戻す動きが活発化。FRBは大方の予想通り現行政策の維持を決め、少なくとも23年末までゼロ金利政策が続くとの見通しを据え置いた事で、引け後の時間外取引きでは一時1750ドル超まで急反発した。
国内の金相場は、引け後のNY相場が急反発した事を受けプラスサイドに反転。買取ベースでは1gあたり6,679円(+53円)と、月初来高値を抜いて先月25日相場(6,718円)以来およそ3週間ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/18 6,679円 (+53円)
03/17 6,626円 (-3円)
03/16 6,629円 (+25円)
03/15 6,604円 (+31円)
03/12 6,573円 (+7円)
03/11 6,566円 (+23円)
03/10 6,543円 (+95円)
03/09 6,448円 (-44円)
03/08 6,492円 (+79円)
03/05 6,413円 (-26円)
10日間の金相場平均価格:6,537円/g
【パラジウム相場】17日のNYパラジウム相場は、需給バランスの観点や、テクニカル要因から騰勢が強まり連日で上げ幅を拡大。中心限月の6月限は1トロイオンス2538.30ドル(+46.40ドル)と、6営業日続伸し、節目の2500ドルを突破。中心終値では年初来高値を上抜いて、歴代最高値を記録した昨年2月27日相場(2711.70ドル)以来およそ1年1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、暴騰した前日相場の反動から時間外取引では利益を確定する動きが見られ安寄りした。しかし、世界最大のパラジウム産出国の1つであるロシアの生産減少の見通しに加え、米国での景気回復期待への高まり、ワクチン接種の進行から世界の経済活動が活発になる見通しなどを背景に、需給バランスの観点から買いが入り節目の2500ドルを突破すると、株高やテクニカル要因もあって相場は一時2574ドルまで急騰した。その後、買い一巡後はFOMC結果を見極めたいとした様子見が広がる展開となった。なお、この日を含め6連騰した6日間の上げ幅は+246.10ドル(+9.7%)
通常取引き終了後に公表されたFOMC定例会合では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定。またFOMC参加者は、少なくとも2023年いっぱいは金利がゼロ付近で維持されると引き続き予想した一方で、経済見通しは上方修正された。これを受けパラジウムは時間外取引より買いが急速に進み一段高へ。節目の2600ドルを突破し、一時2633ドルまで急騰するなど一代高値を記録する展開となった。
国内のパラジウム相場は、NYパラジウムが史上最高値を記録した昨年2月27日相場(約1年1ヶ月)ぶりの高値まで価格水準を切り上げた上に、引け後も買いの動きが加速したことを受けて前日に続いて強地合いが継続。買取では1gあたり9,812円(+330円)と、節目の9,800円台に乗せ、昨年2月28日相場以来およそ1年1ヶ月ぶりの高値を記録するなど、価格水準を急速に切り上げる展開となりました。5連騰した5日間の上げ幅は+1,056円(+10.8%)
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/18 9812円 (+330円)
03/17 9482円 (+389円)
03/16 9114円 (+94円)
03/15 9020円 (+115円)
03/12 8905円 (+149円)
03/11 8756円 (-11円)
03/10 8767円 (-99円)
03/09 8866円 (-22円)
03/08 8894円 (+55円)
03/05 8839円 (-5円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,046円/g
11:40現在の金相場は1トロイオンス1761.85ドル、パラジウムは2619.70ドル、為替は1$109円06銭前後の値動きで推移しております。