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【金相場】17日のNY金相場は、ドル安による割安感が意識されたほか、米経済対策協議で合意が近いとの楽観が買いを促し急騰。中心限月の2月限は1トロイオンス1890.40ドル(+31.30ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では11月6日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値を更新して取引きを終了。前日引け後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、政策金利の長期据置きや、米国債などを買い入れる量的緩和策を「雇用最大化と物価安定の目標へ十分前進するまで続ける」とした長期方針を発表した。これを受けて外国為替市場では、この日もドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金は割安感から買いが優勢となり序盤より買いが膨らんだ。また、米追加経済対策法案が週内にも成立すると見られ、大規模な財政出動による物価上昇観測から金にインフレヘッジとしての買いが入っている事で買いが旺盛となり上げ幅を拡大。相場は一時1902ドルと、節目の1900ドル台まで上値を伸ばし一段高となった。その後、ドル安一服を受けやや上値を重くする場面もあったが、予想外に低調だった米国経済指標(新規失業保険申請・フィラデルフィア連銀製造業指数)を受け金買い地合いが継続し、この日は約1ヶ月ぶりの高値圏で引けた。
国内の金相場は、約1ヶ月ぶりの高値となるなど一段高となったNY相場を映し3日上伸。買取ベースでは1gあたり6,829円(+49円)と、11月18日相場来の高値を付けていた9日相場(6,829円)と並び、約1ヶ月ぶりの高値圏まで再浮上しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
12/18 6,829円 (+49円)
12/17 6,780円 (+46円)
12/16 6,734円 (+65円)
12/15 6,669円 (-33円)
12/14 6,702円 (-21円)
12/11 6,723円 (-8円)
12/10 6,731円 (-98円)
12/09 6,829円 (+20円)
12/08 6,809円 (+90円)
12/07 6,719円 (+13円)
12/04 6,706円 (+2円)
10日間の金相場平均価格:6,753円/g
【パラジウム相場】17日のNYパラジウム相場は、売り買いが交錯する中、小幅に値を落とし反落。中心限月の3月限は1トロイオンス2347.50ドル(-0.70ドル)と、横ばい圏ながら3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では量的緩和の長期化を示唆したことをきっかけに、外国為替市場で対主要通貨でのドル売りが加速し、パラジウムも他貴金属同様に割安感が意識され買いが旺盛となった。一方で、新型コロナウイルスの感染者、死亡者いずれも米国で記録を更新し続け、活動制限を強化する動きが広がっていることが意識され相場は次第に売りに反転。また、発表された米国経済指標が冴えない内容となった事も相場の重しとなった。ただ、追加の米経済対策が週内に成立するとみられ景気回復に伴う需要増が意識されたほか、原油高や株高、約1ヶ月ぶりの高値を付けた金相場の急騰を眺めて、底堅い動きとなった。
国内のパラジウム相場は、堅調地合いを維持し上げ幅を拡大。買取では1gあたり8,443円(+11円)と、3営業日続伸となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/18 8443円 (+11円)
12/17 8432円 (+44円)
12/16 8388円 (+28円)
12/15 8360円 (-99円)
12/14 8459円 (-55円)
12/11 8514円 (+231円)
12/10 8283円 (-143円)
12/09 8426円 (-28円)
12/08 8454円 (-110円)
12/07 8564円 (+84円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,432円/g
10:45現在の金相場は1トロイオンス1890.20ドル、パラジウムは2351.80ドル、為替は1$103円28銭前後の値動きで推移しております。