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2020年12月16日堅調となったNY相場を映し、国内貴金属は総じてプラス圏へ反転↑

【金相場】15日のNY金相場は、米経済対策および包括的歳出法案を巡る動向や、今年最後の連邦公開市場委員会(FOMC)で新たな金融政策ガイダンスが示される可能性が意識され反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1855.30ドル(+23.20ドル)と、8日相場(1週間)ぶりの高値で取引きを終了。米与野党が2021年度予算をめぐり詰めの協議を行い、合意に近づいたほか、新型コロナウイルス経済対策をめぐっては、米議会の一部の穏健派の超党派議員らが、二つに分割した法案を提案する見込み。これを受けて、何らかの形で対策がまとまるとの期待が強まり、財政出動による将来的なインフレのヘッジとして金買いが活発化し序盤より堅調となった。また、外国為替市場ではドル安・ユーロ高に伴う割安感を受けた買いも加わり、相場は一時1859.30ドルまで上昇した。なお、コロナワクチン接種が米国内で前日始まった一方で、コロナウイルスによる死者数の増加に歯止めがかからない状況が金を買い支える要因となり、この日は大幅高で取引きを終えた。

国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映し5営業日ぶりに急反発。買取ベースでは1gあたり6,734円(+65円)と、9日相場以来(1週間ぶり)の高値となりました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

12/16  6,734円 (+65円)

12/15  6,669円 (-33円)

12/14  6,702円 (-21円)

12/11  6,723円 (-8円)

12/10  6,731円 (-98円)

12/09  6,829円 (+20円)

12/08  6,809円 (+90円)

12/07  6,719円 (+13円)

12/04  6,706円 (+2円)

12/03  6,704円 (+71円)

10日間の金相場平均価格:6,733円/g



【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、安値拾いや、米追加経済対策をめぐる協議の停滞懸念が後退する中、買いが優勢となり上昇。中心限月の3月限は1トロイオンス2324.00ドル(+5.10ドル)と、3営業日ぶりにプラス圏に転じて取引きを終了。米民主党のペロシ下院議長が追加の新型コロナウイルス経済対策や政府予算案を協議するため、議会幹部を会合に招請したと伝わった。ペロシ議長とムニューシン財務長官は、電話で経済対策や予算案について協議したという。こうした動きを受けて、米追加経済対策をめぐる協議の停滞懸念が後退。また、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが開発した新型コロナワクチンの接種が前日に米国で始まったほか、米モデルナのコロナワクチンについても、有効性や安全性に問題がないとする資料を公表し、米国で二つ目のコロナワクチンとして、週内にも緊急使用許可が下りる可能性が高まった。米追加経済対策への期待や、ワクチン普及による早期の経済正常化への期待感が膨らんだ事で、パラジウムは序盤より買いが先行。また、前2日間の下げに対する反動買いや、ドル安進行が支援材料となり相場は一時2369ドルまで急伸した。ただ一方で、ウイルス感染の拡大に歯止めが掛かっておらず、ニューヨーク市長はクリスマス後にロックダウン(都市封鎖)が必要になる可能性を示唆するなど、活動制限への強化が懸念材料となり上値を重くした。

国内のパラジウムは、堅調となったNY相場を映し上昇。買取では1gあたり8,388円(+28円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

12/16  8388円 (+28円)

12/15  8360円 (-99円)

12/14  8459円 (-55円)

12/11  8514円 (+231円)

12/10  8283円 (-143円)

12/09  8426円 (-28円)

12/08  8454円 (-110円)

12/07  8564円 (+84円)

12/04  8481円 (-281円)

12/03  8762円 (+22円)

10日間のパラジウム相場平均価格:8,469円/g


13:25現在の金相場は1トロイオンス1869.70ドル、パラジウムは2348.55ドル、為替は1$103円53銭前後の値動きで推移しております。

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