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【金相場】3日のNY金相場は、米追加経済対策の成立をにらんだインフレヘッジ目的の買いが優勢となり3営業日続伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1841.10ドル(+10.90ドル)と、11月20日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。新型コロナウイルス危機対応の追加経済対策をめぐる米与野党の溝は依然として埋まっていないものの、超党派グループが提示した9080億ドル規模の救済案を軸に、いずれまとまるのではないかとの楽観的な見方が台頭。新たな財政出動によって将来的に物価上昇圧力が高まるとの思惑から、ヘッジ目的での金買いが膨らんだ。一方、この日朝発表された米経済指標はまずまずの内容で、相場は午前に一時マイナス圏に転落。最新週の新規失業保険申請件数が3週ぶりに減少したほか、11月の米サプライ管理協会(ISM)サービス業購買担当者景況指数(PMI)も5カ月連続で好不況の節目である50を上回り、安全資産としての需要を下押しした。ただ、経済対策協議の進展を伝える共和党上院トップの発言が報じられたほか、外国為替市場でのドル安・ユーロ高の進行などが追い風となり、その後は再び堅調に転じる展開となり、終値では約2週間ぶりの高値水準で引けた。
国内の金相場は、約2週間ぶりの高値となったNY相場を映し小幅高に。買取ベースでは1gあたり6,706円(+2円)と、横ばい圏ながら4連騰し、前日相場同様に11月24日相場(約1週間半)ぶりの高値継続となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
12/04 6,706円 (+2円)
12/03 6,704円 (+71円)
12/02 6,633円 (+117円)
12/01 6,516円 (+4円)
11/30 6,512円 (+106円)
11/27 6,618円 (-9円)
11/26 6,627円 (-8円)
11/25 6,635円 (-95円)
11/24 6,730円 (-57円)
11/20 6,787円 (-40円)
10日間の金相場平均価格:6,647円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、米国経済指標の内容や、新型コロナウィルスのワクチンへの過度な期待感が後退した事で売り押され続落。中心限月の3月限は1トロイオンス2317.90ドル(-90.30ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、ドル安の継続を背景に時間外取引きでは買いが先行し小高く推移した。一方、原料確保の苦戦を背景にファイザーが供給するワクチンは従来報じられていたより少量になることが報じられた事に加え、カリフォルニア州は救急診療の受け入れ能力が限界に達した場合、ロックダウンを実施すると伝わったことも、センチメントの悪化につながり、パラジウムは売り優勢に反転した。また、米供給管理協会(ISM)が発表した11月の非製造業総合景況指数が2ヶ月連続で低下した事や、米景気対策の規模を巡る政府・共和党と民主党の対立が解消されていないことが示唆され、様子見から手仕舞う動きも重しとなり、下げ幅を拡大する展開となった。
国内のパラジウムは、売り優勢となったNY相場や円高要因を受け反落。買取では1gあたり8,481円(-281円)と、3営業日ぶりにマイナス圏に転じ、上伸一服となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/04 8481円 (-281円)
12/03 8762円 (+22円)
12/02 8740円 (+66円)
12/01 8674円 (-104円)
11/30 8778円 (+110円)
11/27 8668円 (+170円)
11/26 8,498円 (-66円)
11/25 8,564円 (±0円)
11/24 8564円 (+132円)
11/20 8432円 (+11円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,616円/g
11:00現在の金相場は1トロイオンス1847.80ドル、パラジウムは2328.65ドル、為替は1$103円84銭前後の値動きで推移しております。