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【金相場】週明け9日のNY金相場は、新型コロナウイルスのワクチン開発や米政局をめぐる不透明感の後退を受け、利確売り優勢の展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス1854.40ドル(-97.30ドル)と、前週末に付けた約7週間ぶり(9月18日相場)の高値から後退して取引きを終了。米製薬大手ファイザーは9日早朝、最終段階を迎えた新型コロナワクチンの臨床試験(治験)について、9割超の確率で参加者の感染を予防する効果が確認できたとの暫定結果を発表。今後、安全性に関するデータがそろい次第、米当局に緊急使用許可を申請するという。これをきっかけに、世界的に経済活動の正常化が進むとの期待が大きく膨らみ、投資家のリスク選好意欲が活発化。世界的に株高の様相となり、米国株も過去最高値を記録するなどリスク資産への買いが旺盛となった事で、相対的に安全資産とされる金商品は利確売りも含め相場を圧迫された。また、民主党のバイデン前副大統領候補が、米大統領選での当確に必要な選挙人を獲得し勝利宣言し、ひとまず決着がついたことも相場の下押し材料となった。
国内の金相場は、利確売りに押されたNY相場を映しマイナス圏へ反転。買取ベースでは1gあたり6,925円(-137円)と、3営業日ぶりに値を下げ反落しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/10 6,925円 (-137円)
11/09 7,062円 (+14円)
11/06 7,048円 (+76円)
11/05 6,972円 (-31円)
11/04 7003円 (+107円)
11/02 6896円 (+40円)
10/30 6856円 (-34円)
10/29 6890円 (-95円)
10/28 6985円 (-27円)
10/27 7012円 (+30円)
10日間の金相場平均価格:6,965円/g
【パラジウム相場】週明け9日のNYパラジウム相場は、前日までの急騰に対する利確売りが出るも、リスク選好意欲の高まりから買いも入り売り買いが拮抗。中心限月の12月限は1トロイオンス2499.20ドル(-0.80ドル)、ほぼ横ばい圏で取引きを終了。前6営業日までに+301.50ドル(+12%)上伸し、前週末6日には約8ヶ月半(2月27日相場来)ぶりの高値を更新するなど一段高となっていた事から、この日は時間外取引では利益を確定する動きが広がり軟調となっていた。しかし、アジアをはじめ、欧州でも株高が進むとパラジウムも次第に買い戻される展開となり反発。また、米製薬大手ファイザーは9日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、9割超の確率で臨床試験(治験)参加者の感染を予防する効果が確認できたと発表された事から、投資家が運用リスクを取る姿勢を強め原油が5月以来の大幅高となったほか、米国株が史上最高値を更新するなどリスク資産が急騰。パラジウムも連れて買いを強め、相場は一時2523.00ドルまで上げ幅を拡大した。ただその後は、ドル高の流れや、金の下げを受けて買いが一巡し、結局は前日終値水準に戻して取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、為替が円安に傾斜した事から上げ幅を拡大し3日急伸。買取では1gあたり9,097円(+225円)と、大幅高の流れを継続し、急ピッチで上げ幅を拡大。3月26日相場以来およそ7ヶ月半ぶりの高値を更新し、同日ぶりに大台の9,000円台に浮上しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/10 9,097円 (+225円)
11/09 8872円 (+319円)
11/06 8553円 (+226円)
11/05 8327円 (-61円)
11/04 8388円 (+220円)
11/02 8168円 (-11円)
10/30 8179円 (-159円)
10/29 8338円 (-215円)
10/28 8553円 (-104円)
10/27 8657円 (-28円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,513円/g
11:10現在の金相場は1トロイオンス1884.10ドル、パラジウムは2499.85ドル、為替は1$104円88銭前後の値動きで推移しております。