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【金相場】4日のNY金相場は、米大統領選挙の結果待ちで方向感のない商いとなる中、利益確定売りの台頭で4営業日ぶりに反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1896.20ドル(-14.20ドル)と、マイナス圏に反転して取引きを終了。米大統領選の開票速報が伝わり始めた3日夜、外国為替市場ではいったんドルが対ユーロで売られた場面では、金を買う動きが活発化し上昇した。また、米民間雇用サービス会社ADPがまとめた10月の民間就業者数は伸びが鈍化したほか、米サプライ管理協会(ISM)の10月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)も5カ月ぶりの低水準となるなど、米国経済指標が低調となった事も金への支援材料となった。しかし、外国為替市場ではドル売りが一巡し上昇に反転したほか、米株式相場が大幅高で推移する中、安全資産とされる金相場は次第に利食い売りに押される展開となり、結局終値ではマイナス圏に沈下した。
国内の金相場は、利確売りが出やすかったNY相場を映し反落。買取ベースでは1gあたり6,972円(-31円)と、前日までの急伸が一服し、3営業日ぶりに反落となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/05 6,972円 (-31円)
11/04 7003円 (+107円)
11/02 6896円 (+40円)
10/30 6856円 (-34円)
10/29 6890円 (-95円)
10/28 6985円 (-27円)
10/27 7012円 (+30円)
10/26 6982円 (-29円)
10/23 7011円 (-54円)
10/22 7065円 (-27円)
10日間の金相場平均価格:6,967円/g
【パラジウム相場】4日のNYパラジウム相場は、投資家のリスク選好意欲の高まりを背景に買い地合いが継続。中心限月の12月限は1トロイオンス2307.60ドル(+9.80ドル)と、4営業日続伸。中心終値では10月27日相場(約1週間)ぶりの高値となり、同日ぶりに節目の2300ドル台に戻して取引きを終了。前日までの急騰を受け、一部で利益を確定する動きが出た事から、時間外取引では売りが先行し安寄りした。しかし、欧州時間に入ると相場は次第に買い戻しに反転。また、開票作業が続く米大統領選は、共和党候補トランプ大統領と民主党候補バイデン前副大統領の大接戦となり先行き不透明感が台頭する中、議会選では民主党は上院多数を奪えず、大企業への税制優遇措置が撤廃される可能性は小さくなったとの観測が投資家のリスク選好意欲を高め、株高が進む中でパラジウムも押し目を買われ節目の2300ドルを突破した。なお、注目されている経済対策では、民主党議席が予想されていたほど増えなかった事から大規模な財政出動の可能性が低下し、米連邦準備理事会(FRB)が緩和強化で景気下支えに動くとの見方が強まった。
国内のパラジウム相場は、為替が円高に傾斜した事を受け反落。買取では1gあたり8,327円(-61円)と、前日の急騰から反転し、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/05 8327円 (-61円)
11/04 8388円 (+220円)
11/02 8168円 (-11円)
10/30 8179円 (-159円)
10/29 8338円 (-215円)
10/28 8553円 (-104円)
10/27 8657円 (-28円)
10/26 8685円 (-49円)
10/23 8734円 (-55円)
10/22 8789円 (-55円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,482円/g
10:50現在の金相場は1トロイオンス1911.70ドル、パラジウムは2293.65ドル、為替は1$104円31銭前後の値動きで推移しております。