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【金相場】週明け3日のNY金相場は反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1208.20ドル(-4.90ドル)と、相場上昇が続いた後で、目先の利益を確定する目的の売りが優勢となり、4営業日ぶりにマイナスに転じて取引きを終了。先週末1日、中国人民銀行(中央銀行)が、約3カ月間で2回目となる利下げを決定し、景気支援を強化する姿勢を示した事から、序盤の金相場は需要増加による期待観測に支えられ買いが先行した。しかしながらその後は、発表された米の1月個人消費支出が前月に続いて2ヶ月連続で減少と、インフレ抑制が観測された事や、株高、ユーロ安・ドル高となる状況に、金は相場を圧迫され徐々に売りが優勢の展開に。途中、米のISM製造業景況指数が下振れた事から下げ渋るも、前日までの連続高を背景に利益確定売りが出た事も下押し要因となり、この日はマイナス圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、週明けの海外相場の流れを映して反落。小売ベースでは1gあたり5,082円(-22円)と、3営業日ぶりに値を下げマイナスに転じました。
《直近10日間の金相場価格推移(小売)》
03/03 5082円 (-22円)
03/02 5104円 (+43円) ※最高値
02/27 5061円 (+38円)
02/26 5023円 (-1円)
02/25 5024円 (+5円)
02/24 5019円 (-9円) ※最安値
02/23 5028円 (-18円)
02/20 5046円 (-5円)
02/19 5051円 (-1円)
02/18 5052円 (-54円)
直近10日間の金相場平均価格:5,049円/g
【パラジウム相場】週明け3日のNYパラジウム相場は続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス831.10ドル(+11.60ドル)と、6営業日続伸し、中心終値では昨年9月18日相場以来およそ5ヶ月半ぶりの高値を付けて取引きを終了。この日のパラジウムは、先週からの強地合いを引き継ぎ堅調に推移。中国が低迷している景気成長を下支える狙いから、追加利下げを発表した事や、ユーロ圏の経済成長鈍化観測がやや後退した事から序盤より買いが優勢となった。途中、米の経済指標(1月個人消費支出)が低調な内容となった事や、外為市場でドルが上昇したほか、金やプラチナなど他貴金属が軟調に推移しているのを眺め上値を抑えられるも、この日発表された2月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が良好な内容となった事や、株式相場が上昇した事も支援材料となり、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。先週23日から6営業日続伸しているパラジウムは、直近では10月以来(10月17日~29日相場)の連続高となり、中心終値では昨年9月18日相場以来およそ5ヶ月半ぶりの高値更新となった。
国内パラジウムは週明けの海外相場が一段高となった事や、為替がドル高に振れた事から昨年8月以降では最長の6営業日続伸。小売では1gあたり3,548円と、前営業日比では+49円(+1.5%)値を伸ばし上げ幅を拡大。昨年12月(24日・26日)に付けた直近高値を上抜き、およそ14年ぶり(2001年2月23日相場以来)の高値を記録しました。
《直近10日間のパラジウ相場価格推移(小売)》
03/03 3548円 (+49円) ※最高値
03/02 3499円 (+38円)
02/27 3461円 (+27円)
02/26 3434円 (+43円)
02/25 3391円 (+32円)
02/24 3359円 (+16円)
02/23 3343円 (-15円)
02/20 3358円 (+37円)
02/19 3321円 (-32円) ※最安値
02/18 3353円 (+5円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,407円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1201.55ドル、パラジウムは823.50ドル、為替は1$119円80銭前後の値動きで推移しております。