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【金相場】9日のNY金相場は、ドル安・ユーロ高の流れに伴う割安感が意識され買い優勢の展開に。中心限月の12月限は1トロイオンス1954.90ドル(+11.70ドル)と、およそ1週間ぶり(1日相場以来)の高値に戻して取引きを終了。この日の金相場は、欧州中央銀行(ECB)を翌10日に控えて様子見ムードが広がる中、ドル高に振れる場面では相場を圧迫され時間外取引きでは軟調となった。しかし、英国製薬大手アストラゼネカは9日、英オックスフォード大と共同開発中の新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、世界各国で臨床試験を一時中断したことを明らかにした。これを受けて、ワクチン早期実用化への期待がいったん後退。新型コロナ対策の進展と景気回復をめぐって不透明感が再燃し、安全資産としての金買いが活発化し相場はプラス圏に浮上。また、ECBの最新予測では経済見通しへの自信を深めていると伝わった事から、ユーロ買い・ドル売りの進行が金の買いを後押しし、相場は一時1957.80ドルまで上昇した。ただ、アストラゼネカは来週にもワクチン治験を再開する可能性があると英紙フィナンシャル・タイムズが報じたことをきっかけに、リスク回避の金買いは一服し、以降は小動きな展開となった。
国内の金相場は、1週間ぶりの高値となったNY相場を映し反発。買取ベースでは1gあたり7,270円(+80円)と、3営業日ぶりに急反発し、2日相場以来およそ1週間ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
09/10 7270円 (+80円)
09/09 7190円 (-28円)
09/08 7218円 (-13円)
09/07 7231円 (+18円)
09/04 7213円 (-54円)
09/03 7267円 (-66円)
09/02 7333円 (+10円)
09/01 7323円 (+31円)
08/31 7292円 (+66円)
08/28 7226円 (-40円)
10日間の金相場平均価格:7,256円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、ドル安の流れや、株高などを背景に買いが入り反発。中心限月の12月限は1トロイオンス2318.20ドル(+12.40ドル)と、プラス圏に反転して取引きを終了。この日のパラジウムは、利確売りに押された前日相場の反動を受け時間外取引きより買い戻しが優勢となり上昇した。また、原油や株式などが堅調となると、パラジウムも連れ高となったほか、他貴金属の上昇も支援材料となり2326.00ドルまで値を伸ばした。その後、欧州中央銀行(ECB)を翌10日に控えて様子見ムードが広がるも、買い地合いは継続し、そのままプラス圏で取引を終えた。
国内のパラジウムは、買い優勢に反転したNY相場を映し上昇。買取では1gあたり8,525円(+93円)と、前日の下げをほぼ戻し、6週間ぶり(7月28日相場来)の高値水準に再浮上する展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
09/09 8432円 (-104円)
09/08 8536円 (+38円)
09/07 8498円 (-5円)
09/04 8305円 (+198円)
09/03 8305円 (-88円)
09/02 8393円 (+132円)
09/01 8261円 (+165円)
08/31 8096円 (+33円)
08/28 8063円 (+33円)
08/27 8030円 (±0円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,312円/g
12:00現在の金相場は1トロイオンス1951.05ドル、パラジウムは2334.20ドル、為替は1$106円15銭前後の値動きで推移しております。