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【金相場】19日のNY金相場は、ドルの上昇などをきっかけに利食い売りが活発化し3営業日ぶりに反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1970.30ドル(-42.80ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。朝方の金相場は2000ドルの節目付近で小動きな展開となる中、世界的な株高基調やドル相場の下げ止まりを眺め、利益確定の売りがやや先行していた。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を午後に控え、外国為替市場でドルの買い戻しが活発になると、ドル建てで取引される金商品は割高感に押され軟調となった。また、トランプ米政権と議会の間で調整が難航している追加経済対策について、5000億ドル程度の小規模な救済案で合意する可能性が伝わったことも、投資家のリスク警戒感を和らげ、金相場の圧迫材料となった。
その後、引け後に米連邦準備理事会(FRB)が発表したFOMC議事要旨(7月28~29日開催分)では、コロナ感染による米経済への悪影響が「中期的には経済見通しにとってかなり深刻なリスクになる」との見解で一致していたことがわかり、米景気回復の遅れが懸念された。一方、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)など、新たな緩和策に前向きではないことが分かり、発表後は下げ幅を広げる展開となった。
国内の金相場は、ドル高要因や利確売りに押されたNY相場を映し反落。買取ベースでは1gあたり7,200円(-214円)と、4営業日ぶりに値を下げ、上昇一服となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
08/20 7200円 (-214円)
08/19 7414円 (+29円)
08/18 7385円 (+125円)
08/17 7260円 (+53円)
08/12 7207円 (-353円)
08/11 7560円 (-116円)
08/07 7676円 (+117円)
08/06 7559円 (+43円)
08/05 7516円 (+152円)
08/04 7364円 (-8円)
10日間の金相場平均価格:7,414円/g
【パラジウム相場】19日のNYパラジウム相場は、ドルの買い戻しや利益確定売りに押され続落。中心限月の12月限は1トロイオンス2179.10ドル(-49.20ドル)と、マイナス圏で推移して取引きを終了。この日はのパラジウムは、時間外取引では利確売りが先行して安寄りした。また、外国為替市場ではドルが主要通貨に対して上昇した事を受け、ドル建てのパラジウムは割高感が意識されたほか、軟調な他貴金属の値動きを眺めてパラジウムも連れ安となった。一方、ニューヨーク市の新型コロナウイルスの陽性率が、3月に感染のパンデミックが始まって以降では最も低くなった事や、フロリダ州でも感染者数の増加率が鈍化した事が好感され下支えられる場面もあったが、午後に控えたFOMC議事要旨を見極めたいとした様子見ムードから手仕舞い売りに押され、そのままマイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、堅調地合いを維持し4営業日続伸。買取では1gあたり8,030円(+11円)と、11日相場ぶりの高値となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/20 8030円 (+11円)
08/19 8019円 (+44円)
08/18 7975円 (+33円)
08/17 7942円 (+203円)
08/12 7739円 (-484円)
08/11 8223円 (+28円)
08/07 8195円 (+187円)
08/06 8008円 (+203円)
08/05 7805円 (+55円)
08/04 7750円 (+50円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,969円/g
14:15現在の金相場は1トロイオンス1961.80ドル、パラジウムは2194.55ドル、為替は1$106円07銭前後の値動きで推移しております。