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2020年08月05日金相場は史上最高値を再更新し初の7,500円台に突入↑また、パラジウムも堅調に推移し3日続伸。

【金相場】4日のNY金相場は、世界経済への先行き不安から買い地合いが継続し大幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス2021.00ドル(+34.70ドル)と、中心終値では史上初めて2000ドル台で引け、歴代最高値を記録して取引きを終了。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、世界的な景気先行きに懸念が広がっている事から、この日も逃避需要として金を買う動きが広がり、序盤より堅調に推移した。また、金融緩和政策が長期化するとの見方が強まる中、金利を生まない資産である金に買いが引き続き入ったほか、この日レバノンの首都ベイルートで大きな爆発があり、地政学的リスクに対する警戒感が広がったことも、安全資産としての金の押し上げ材料となった。一方で、トランプ米政権と議会与野党による新型コロナウイルス感染拡大を受けた追加経済対策の協議が進展するとの楽観的な見方が一部で浮上。民主党のシューマー上院院内総務はムニューシン米財務長官らとの協議の後、「多く点で意見に隔たりがあるが、正しい方向に動きだしている」と述べたと伝わった事を受けて、投資家のリスク回避姿勢が若干緩む場面もあったが、外国為替市場では対ユーロでドル安が進んだ事で割安感につながり、一時は2037ドルまで上げ幅を拡大する場面もあった。なお、銀はこの日2602.80セント(+161.10セント)と6%超の上げ幅を記録し、終値では2013年4月相場以来およそ7年4ヶ月ぶりの高値となった。

国内の金相場は、一代高値を記録したNY相場を映し2%高と大幅反発。買取ベースでは1gあたり7,516円(+152円)と、初めて7,500円台に乗せるなど価格水準を切り上げ、歴代最高値を記録しました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

08/05  7516円 (+152円)

08/04  7364円 (-8円)

08/03  7372円 (+176円)

07/31  7196円 (-72円)

07/30  7268円 (+33円)

07/29  7235円 (-27円)

07/28  7262円 (+125円)

07/27  7137円 (+229円)

07/22  6908円 (+63円)

07/21  6845円 (+34円)

10日間の金相場平均価格:7,210円/g


【パラジウム相場】4日のNYパラジウム相場は、ドル安による割安感や、株式や原油相場の上昇、金の記録的高値などを背景に買いが旺盛となり大幅反発。中心限月の9月限は1トロイオンス2170.60ドル(+31.10ドル)と、買いが優勢となりプラス圏で取引きを終了。アジア株が堅調に推移した事で、この日は時間外取引より買いが先行し堅調に推移した。また、新型コロナで打撃を受けた米経済を支えるための包括的経済対策案を巡り、トランプ政権と共和党は4日、米議会で協議を行った。協議終了後、メドウズ大統領首席補佐官は経済対策案を巡る民主党との交渉で政権側が新たな提案を行うことを明らかにした事から、投資家心理が改善。米国株が堅調に推移したほか、発表された米国の6月製造業受注が前月比6.2%増と、市場予想の5.0%増を上回ったことも支援材料となり上げ幅を拡大。相場は一時2192.20ドルまで急伸した。また、レバノンの首都ベイルートで大規模な爆発があったと伝わった事で、同国の武装集団が隣国イスラエルと対立していることもあって地政学リスクの高まりや、中東での原油生産や輸送に支障を来すと警戒され原油が買われた事も、パラジウムの支援材料となった。その後、利益確定売りから上値を重くするも、ドル安の進行から割安感が意識され、30ドル超の上げ幅を維持して引けた。

国内のパラジウムは、買い優勢となったNY相場を映し上げ幅を拡大。買取では1gあたり7,805円(+55円)と、3営業日続伸し、7,800円台に値戻しました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

08/05  7805円 (+55円)

08/04  7750円 (+50円)

08/03  7700円 (+88円)

07/31  7612円 (-347円)

07/30  7959円 (-363円)

07/29  8322円 (-225円)

07/28  8547円 (+335円)

07/27  8212円 (+160円)

07/22  8052円 (+423円)

07/21  7629円 (+121円)

10日間のパラジウム相場平均価格:7,959円/g


11:00現在の金相場は1トロイオンス2024.10ドル、パラジウムは2172.75ドル、為替は1$105円60銭前後の値動きで推移しております。

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