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【金相場】28日のNY金相場は、米国景気先行き不透明感などを背景とした騰勢地合いが続き8営業日続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1944.60ドル(+13.60ドル)と、中心終値では史上最高値を3営業日連続で塗り替えて取引きを終了。相場は27日、史上最高値を更新して清算値を確定した後も上昇基調を保ち、時間外取引では史上初めて2000ドルを記録するなど上げ幅を拡大した。その後、このところの急ピッチでの上昇を受けた利益確定売りが出た事から、朝方には一旦マイナス圏に反転。しかし、7月の米消費者信頼感指数は92.6と前月から5.7ポイント低下し、市場予想(94.3)を下回った。コロナ感染の再拡大を受け、消費や雇用の回復が鈍ると懸念され、金への資金流入を促したほか、米株相場が軟調に始まると、再び金商品を物色する動きが台頭。米国内外で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況が続いているほか、追加経済対策をめぐる米与野党の協議難航や、米中関係の悪化など、安全資産とされる金が買われやすい材料が重なり再度プラス圏に浮上した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が28、29両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、低金利政策の長期化を示唆するとの見方が根強い事も金買いを後押しし、結局この日も最高値記録を更新して引けた。
国内の金相場は、NY市場では歴代高値を連日で更新し上値追いの様相となったものの、円建ての金相場は円高要因から上げを消化され上値追いが一服。買取ベースでは1gあたり7,235円(-27円)と、6営業日ぶりに反落。連日の最高値記録更新が一服し、マイナス圏に反転しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
07/29 7235円 (-27円)
07/28 7262円 (+125円)
07/27 7137円 (+229円)
07/22 6908円 (+63円)
07/21 6845円 (+34円)
07/20 6811円 (+20円)
07/17 6791円 (-9円)
07/16 6800円 (-16円)
07/15 6816円 (+27円)
07/14 6789円 (+33円)
10日間の金相場平均価格:6,939円/g
【パラジウム相場】28日のNYパラジウムは、このところの過熱感を受け利確売りが出やすかったほか、冴えない米国経済指標や株安を背景に売りが優り小反落。中心限月の9月限は1トロイオンス2365.50ドル(-4.20ドル)と、小幅ながら10営業日ぶりに値を下げて取引を終了。前日までに9連騰(上げ幅は+384.10ドル、+16.2%)し価格水準を急速に切り上げていたパラジウムは、この日は時間外取引より利益を確定する動きが広がった。その後、日中取引きに入ると金相場が騰勢地合いを高めた事から、パラジウムも買い戻しに反転。一時プラスサイドに浮上する場面もあったが、発表された7月の米消費者信頼感指数が低調な内容だったほか、米国株の下げを意識して上値を抑えられ、結局小幅安で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、NY市場がこのところの急騰に対する利確売りからマイナス圏に反転した事を受け7営業日ぶりに反落。買取では1gあたり8,322円(-225円)と、4月13日(約3ヶ月半)ぶりの高値から下げて、本日はマイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
07/29 8322円 (-225円)
07/28 8547円 (+335円)
07/27 8212円 (+160円)
07/22 8052円 (+423円)
07/21 7629円 (+121円)
07/20 7508円 (+116円)
07/17 7392円 (+22円)
07/16 7370円 (-11円)
07/15 7381円 (-33円)
07/14 7414円 (+66円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,783円/g
13:00現在の金相場は1トロイオンス1954.75ドル、パラジウムは2356.30ドル、為替は1$105円06銭前後の値動きで推移しております。