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【金相場】30日のNY金相場は、金利水準の低さや新型コロナの感染再拡大で逃避需要が強まり、ここ8年余りで初めて1800ドルの大台を突破。中心限月の8月限は1トロイオンス1800.50ドル(+19.30ドル)と、3営業日続伸し、中心終値では2011年9月以来およそ8年9カ月ぶりの高値で取引きを終了。米国ではフロリダやテキサス、アリゾナ、カリフォルニアなど南部や西部で新型コロナの感染者が急増。経済活動の再開を停止する動きが広がり、景気回復の遅れへの懸念が高まっている。また、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はこの日の議会証言で、米経済の先行きは「極めて不確実性が高く、景気回復には感染を抑制することが不可欠」との認識を示した事から、金商品は前日相場同様にリスク回避目的から買いを集め、序盤より堅調に推移した。加えて、米中対立の激化への警戒感も金の買い材料となり相場は急伸。8年あまりでは初めて大台の1800ドルを超え、一時1804.00ドルの高値を付けるなど一段高となった。
なお、月間ベースでは+48.80ドル(+2.7%)と、価格水準を切り上げる展開となった。
国内の金相場は、NY相場が約9年ぶりの高値で推移するなど一段高となった事を受け、国内でも強地合いが継続し8日続伸。買取ベースでは1gあたり6,734円(+64円)と、初の6,700円台にのせ、連日で史上最高値を更新する展開となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
07/01 6734円 (+64円)
06/30 6670円 (+21円)
06/29 6649円 (+22円)
06/26 6622円 (+2円)
06/25 6620円 (+5円)
06/24 6615円 (+20円)
06/23 6595円 (+22円)
06/22 6573円 (+94円)
06/19 6479円 (-13円)
06/18 6492円 (-18円)
10日間の金相場平均価格:6,605円/g
【パラジウム相場】30日のNYパラジウム相場は、約9年ぶりの高値となった金の堅調さや、ドル安、株高を背景に買われ3日続伸。中心限月の9月限は1トロイオンス1966.90ドル(+33.80ドル)と、上げ幅を拡大し、中心終値では9日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、前2日間の急騰の反動から序盤は利益を確定する動きも見られ売り買いが拮抗。ただ、金相場が約9年ぶりの高値水準まで浮上した事から、パラジウムも地合いを引き締めプラス圏に浮上した。その後、欧州時間ではやや売り戻しに押されるも、日中取引きではドル安による割安感や、米国株の上伸を眺めて、パラジウムも買いが集まり急伸。金相場が大台の1800ドルを突破した事や、テクニカルな買いが相場を後押しし、一時1977ドルの高値まで上げ幅を拡大する場面もあった。
なお、月間では-6ドルと、日間ベースでの値動きは荒かったものの、ほぼ横ばいレンジ内での値動きとなった。
国内のパラジウムは、3日急伸するなど堅調となったNY相場を映し上げ幅を拡大。買取では1gあたり7,255円(+99円)と、値を伸ばし、6月24日相場(約1週間)ぶりの高値に値戻しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
07/01 7255円 (+99円)
06/30 7156円 (+66円)
06/29 7,090円 (+77円)
06/26 7013円 (-110円)
06/25 7123円 (-170円)
06/24 7293円 (±0円)
06/23 7293円 (+181円)
06/22 7112円 (-49円)
06/19 7161円 (-116円)
06/18 7277円 (-27円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,177円/g
11:05現在の金相場は1トロイオンス1803.05ドル、パラジウムは1952.10ドル、為替は1$107円78銭前後の値動きで推移しております。